『スーパーマリオメーカー 2』は2Dマリオの決定版感。『サムライスピリッツ』ゴーストは今後に期待。『グノーシア』でも可愛いは正義。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。189回目です。『スーパーマリオメーカー2』や『サムライスピリッツ』を遊ぶ人や、旧作を遊ぶ人がいるようですね。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。189回目です。

 

人もAIも学びは大事

今週は『SAMURAI SPIRITS』をプレイ。このシリーズは、和の格好良さや一撃の重さ、命を賭けた死合いに惹かれ、特に初期作品はゲームセンターでよくプレイしていました。中でも印象に残っているのは『真サムライスピリッツ』。新キャラの牙神幻十郎が魅力的で、またメインで使っていた覇王丸に天覇封神斬が追加され、その難しいコマンドを何度も練習していた記憶があります。

新作にて特に興味があったのはゴースト。プレイヤーのゲームプレイを機械学習し、分身を作り出すシステムです。どのように機能するのか試したくて、初プレイ時からちょっと偏ったプレイを続け、いざ自分の分身と対戦してみたものの、どうも狙いと違う動き。ほかのプレイヤーの分身も何だかぎこちない。発売されたばかりなので、まだ学習が足りないのかな。オンラインの人口に関わらず(擬似的に)対人戦ができると期待していたのですが、もう少し成長を見守りましょうか。
by Taijiro Yamanaka

 

ループの果て

漂流する宇宙船。繰り返す人狼ゲーム。初日に吊られていくラキオとしげみち。何故あんなモノが発生しているのか。土下座。ループの収束とパラドックス。手軽に、けれどしっかり遊べる人狼シミュレーターをゲームとして成立させながら、SF世界でどうして人狼ゲームが起こっているのか。この状況がいかにして成立しているのかを巧みに描いたストーリーも非の打ち所がない出来でした。勿論PS Vita末期に現れた怪作『グノーシア』の話です。

『グノーシア』はいくつもの無理をしています。コミュニケーションゲームである人狼を一人用のゲームに落とし込もうというコンセプトは無理難題のように思えますし、それを内包しつつ魅力的なストーリーを描き出すことも並大抵のことではありません。それゆえ、人狼部分はあくまでそれっぽい体験が出来る『グノーシア』独自のもの。人狼らしさを色濃く感じる一人用のゲームになっていますが、数多くある制限の中で、一人用の人狼ゲームという無茶をやり切り、一本のゲームにまとめ上げた『グノーシア』は傑作です。最初はクセの強い印象のある登場人物たちも、周回を重ねる中で段々うま味が出てくるので、早く移植してvitaを持っていない全人類にもプレイしてほしい。そんな気分です。ところで、人狼は信用だとばかりにかわいげを全力で上げていたら、哀しんでいるだけで全く吊られなくなったので、やっぱり可愛いは正義なんだなと小学生並みのことを思いました。
by Keiichi Yokoyama

 

不朽の名作

今さら過ぎるだろとお?りを受けそうですが、最近はじめて『Half- Life 2』をプレイしました。数年前からこのゲームの存在と評価の高さは知っていました。しかし当時PCを所持しておらず、プレイしたいのにできないというジレンマを抱えながらもやっとプレイにたどり着いたわけです。プレイしてみてまず感じたことは、物語への引き込み方が尋常じゃなくうまいなという印象。ムービーシーンが一切なく、ずっと一人称視点でストーリーが進行するため、物語を見ているのではなく、当事者感覚といえばいいのでしょうか。本当に自分がその場にいて色々な出来事に巻き込まれているんだという実感が湧きました。それとソースエンジンによる物理法則を活用した謎解きもリアルな世界に馴染んでいるかつ、アイデアも面白く、最後までぶっ通しで遊んでしまいました。

さらにチャプターごとにシチュエーションが多彩なことや、個性豊かなキャラクターたちなど、言いたいことを挙げればキリがないくらいに楽しませていただきました。ずっと前にプレイしておくべきゲームだったと後悔すら芽生える、僕にとってそんな作品になりました。
by Nobuya Sato

 

2年ぐらい遊べそう

『スーパーマリオメーカー2』の予約を忘れていたのですが、ダウンロードの特典タッチペンは発売時点に売りきれでした……。何事も準備が大事。そんな『スーパーマリオメーカー2』ですが、コースメイク/プレイはもちろんのこと、新しく追加されたシナリオモードがかなり好感触。テーマの違うコースをクエスト形式でプレイするわけですが、どのコースもなかなか凝らせていて、決して短くない。テーマをしっかり持たせているので、普通の「マリオ」のゲームよりぶっとんだ設計に出てきますし、隠しルートっぽいものも用意されているのでリプレイ性もあり。発売前ちょっと話題になっていたアンドゥ犬も、思ったより絡みのあるキャラクターで、シナリオモード特有の世界観も良い感じです。

ギミックもシナリオモードのコースも豊富で、特に演出面でのバリエーションが増してるのが嬉しいですね。コース投稿もすでに良質なコースが続々と投稿されています。ただ“お下品なイラスト”も多いのが少し悲しく、このへんは発売直後の宿命ですかね。プレイ人口も多いんでしょう。オフライン/オンラインともに充実しており、2Dマリオの決定版ともいえる盤石の完成度になっていると感じています。末永く遊べそうなので、ダウンロード版買ってよかった。
by Minoru Umise

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