ゼルダの伝説xリズムRPGの面白さ想像以上。太ももじゃない方の『アトリエ』遊ぶ。『ローラーチャンピオンズ』はロケリなローラーダービー。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。187回目です。E3期間が終わりました。おつかれさまでした。
すまし顔で滑る姿がカワイイ
今週は、現在Kickstarterキャンペーン中の『SkateBIRD』の体験版をプレイ。小鳥がスケボーをするゲームで、文具などを組み合わせて机の上に作られたスケートパークでのフリースケートが可能。また、別の小鳥に近づくとスコアチャレンジに挑戦できます。製品版では、チャレンジをこなすことでカスタマイズアイテムや、新たなスケートパークがアンロックされていくそうです。
操作は『Tony Hawk』シリーズに準じた形。オーリー・フリップ・グラブ・グラインドの基本的なトリックが実装済みで、グラブは手ではなくクチバシでデッキを咥える形。また、さえずるための専用ボタンが用意されていたり(これもトリック扱いの模様)、エア中にはパタパタと羽ばたくなど、鳥らしいアクションが仕込まれており、つぶらな瞳も相まっていちいちカワイイ。Kickstarterではすでに初期目標金額を突破しており、完成が楽しみな作品です。
by Taijiro Yamanaka
普通に働いたほうが絶対に楽
今更ですが、最近『PAYDAY 2』をはじめました。が、これまた難しい。本作には警察とドンパチするアサルト系のミッションと隠密行動が求められるステルスミッションがあります。前者はとにかく銃をぶっ放すことで今のところは何とかなっているのですが、後者は監視員、防犯カメラ、敵殺害時の無線対応など、注意するべき点が非常に多く戸惑うことが多々あります。そこは“習うより慣れよ”といった感じでしょうか。あともう一つ感じたことは、キャラクターの能力を向上させるスキルや、装備や銃の種類、マスクの数など、どれもかなり充実していますね。
なので、同じミッションでもクリアまでのルートや報酬額が違ってきたり、マルチプレイの際にはプレイヤーひとりひとりが明確な役割を持つことを要求されて奥が深い。未だに多くのプレイヤーに遊ばれている理由が分かる気がします。今はとりあえず一番簡単な「ノーマル」のミッションばかりプレイしていますが、いつか次の難易度「ハード」に挑戦できるようしばらく強盗に勤しみます。
by Nobuya Sato
アトリエ(太ももでない)
今週はトトリとメルルのDLCを待って、プレイを先延ばしにしていた『ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~』を遊んでいました。本作は、ロロナの娘ルルアを主人公に据え、「アーランドシリーズ」の舞台を再び描き出したRPGです。「アーランドシリーズ」3作品のキャラクターたちやロケーションが2019年の作品となって登場。システム面では『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』をベースに、個人的に引っかかりを覚えていた部分にもシナリオ面でフォローが入っていて、順当にパワーアップしています。
「アトリエシリーズ」の、キャラクターたちを生き生きと描くテキストが好きなのですが、本作でも駆け出しの錬金術士であるルルアの日常がコミカルに紡がれており、掛け合いの魅力は健在。新しい登場人物もそれぞれにキャラクターが立っていて、画面の中で繰り広げられる寸劇を見ているだけでも『Jump King』で落下する度に荒んでいった心が浄化されていくようです。というか、うっかり錬金術に失敗してしまっても、ノープランで強敵に挑み負けてしまっても、素材を失うだけで済むとか楽園なのでは?現在は過去作の主人公3人がPTに加わり、ストーリー的には中盤といったところ。RPGとしては終盤に特性集めが始まってからが本番な印象もあるので、ライザ発売までまだまだ遊べそうです。
by Keiichi Yokoyama
ロケリなローラーダービー
UbisoftがE3 2019で発表した『ローラーチャンピオンズ』。3対3のF2Pスポーツゲームであり、体験版をプレイしたところ『ロケットリーグ』に近い市場をターゲットとしているように感じました。ローラースケートをはいて長方形のトラックを周回する「ローラーダービー」を彷彿とさせる球技で、もちろんパスやタックルのタイミングといったプレイヤー間の駆け引きもあります。スロープを使った加速テクニックや、トラックを滑りながら円形のゴールを的確に狙うシュート。上達していくとなかなか白熱して遊べるんじゃないかと、2020年の正式リリースを楽しみにしています。ちなみに筆者はEllen Pageファンであり、ローラーダービーの存在を映画「Whip It(ローラーガールズ・ダイアリー)」で知りました。
あとE3 2019で発表されたマルチプレイ系のタイトルだと、Ninja Theoryの4対4メレーアクション『Bleeding Edge』もかなり期待しています。
by Ryuki Ishii
タイトル長いからメディア泣かせ
『ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』。タイトルだけで43字あるので『ゼルダ・ダンサー』と呼ばせていただきます。『ゼルダの伝説』と『クリプト・オブ・ネクロダンサー』のコラボタイトルとなっておりますが、実質的には『クリプト・オブ・ネクロダンサー』の新作です。閉じたダンジョンから開けたフィールド、自由な冒険、ちょっとした謎解き。まさしく「ネクロダンサー」の進化型です。
『ゼルダ・ダンサー』は、パーマデスを採用しておりますが、自動生成も局所ですし、引き継ぎ要素多めなので、ローグライク要素はあまりない印象。その分難易度についても前作よりは易しめになっていて、シーカーストーンのあるマップからも再開できる。リズムを外した時のペナルティもそれほどなく。雑魚敵はクセ強すぎず、ある程度の間合いを考えれば処理できます。遊びやすさをぐっと上げて冒険に注力させつつ、それでいてリズム探索が楽しめる。草むらからはダンジョンの入り口が現れたり、意外な場所で敵が出てきたりと、冒険のサプライズも欠かさない。『ネクロダンサー』のシステムを『ゼルダの伝説』テイストに流用しているだけなのかと思いきや、そのふたつを組み合わせ、別の面白いゲームが出来上がっております。ファンの方もそうでない方も楽しめること間違いなし。
by Minoru Umise