『バイオハザード RE:2』で久しぶりに「コワイ」という感覚を味わう。『Wargroove』は納得の高評価。『Xenon Racer』は日本要素あり。今週のゲーミング

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Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。169回目です。

 

日本語看板がある意味リアル過ぎる

今週は、近未来レースゲーム『Xenon Racer』のベータ版をプレイ。既に日本語に対応していました。高速ドリフトでコーナーを抜ける『リッジレーサー』タイプの作品で、8人での対戦に対応。性能バランスが異なる車両から選び、見た目や性能のカスタマイズも可能です。ドリフトしたり、特定のエリアを通過してエネルギーをチャージすればブーストでき、スピード感はかなりのもの。ダメージの蓄積によるタイムペナルティがあるのが特徴的かな。また鳥瞰図的なマップや、ホログラフィーのようなバックミラーといったUIが格好良い。

ベータ版ではアメリカと東京のコースがプレイでき、東京には桜が咲き乱れ、東京タワーの横にお城があったりと“らしい”造り。ビルに目をやれば、どこかで見た企業の広告看板がちらほら。本作は3月26日にSteamで発売予定。販売元によると、コンソール版の国内発売も予定しているものの少し遅れるとのことでした。
by Taijiro Yamanaka

 

重厚なファンタジーの香り漂う一作

今週は『Warhammer Quest 2』をプレイしていました。おなじみウォーハンマーの世界を舞台にしたRPGです。SF的な世界観が魅力の40kではなく、剣と魔法のファンタジーの方ですね。プレイヤーは12種類のクラスの英雄たちから4人パーティを編成し、さまざまなダンジョンへと挑むことになります。もちろんRPGらしくレベルや装備の概念もありますので、キャラクター育成を楽しむことも可能。自分なりの最強パーティを編成し、無数のモンスターたちを相手に勝利を掴みとるのです。

今作から日本語対応となったのは、特に嬉しいポイントです。そこまでテキスト量が多いゲームではないのですが、それでもテキストを睨みつけながら脳内翻訳機をフル稼働させるよりは遥かに楽ですしね……。そして全体から漂う重厚なファンタジーの雰囲気もたまりません。メインであるダンジョン探索部分は敵を倒しながら先へと進むだけとシンプルで、他に罠もなければ宝箱もないという少しばかり単調なものとなっています。しかしクエスト報酬となる強力な装備を求めて、延々とダンジョン探索を繰り返すのはやはり楽しいものです。空いた時間にちょくちょくプレイしてしまいそうな予感がしております。
by Kouzou Suzuki

 

久しぶりに感じる「コワイ」という感覚

今週は『バイオハザード RE:2』をプレイ。ようやくSランクを取れるようになったところです。今作はリメイクとしての再現&再考具合はさることながら、ホラーゲームとしてしっかり「コワイ」という感覚を味わえる完成度になっていることにグッときました。「先に進めるのがコワイ、嫌だな」という感覚を久しぶりに味わった気がします。タイラントが初めて扉を超えて追ってきたとき、近くまで迫ってきていることが足音で伝わってきたとき。あるいはリッカーとゾンビが同時に襲ってきたときなど、緊迫感のある妙な心地よさを感じました。

『バイオハザード7』では、マッドハウス難易度に初めて挑戦したときや、(伝わりづらいと思いますが)「イーサン マスト ダイ」DLCのナイフ縛りスピードランにて中庭の大型モールデッドの足元を1分間切り刻み続けているときに、似たような感覚を経験したのを覚えています。つまりゲームをある程度やりこんだあとで恐怖を味わったのです。『バイオハザード RE:2』をひと通りプレイし終えた今としては、今作でもそうした、通常プレイを終えたあとに表出してくる恐怖があるのかどうか、ドキドキしながら周回していきたいと思います。
by Ryuki Ishii

 

“っぽいゲーム”が求められる時代

今週は新作『Wargroove』を遊んでます。海外eショップでNintendo Switch版を購入しお布団プレイ。日本語も入っております。『Wargroove』は『ファミコンウォーズ』から強く影響を受けたゲームとして海外で期待されていましたが、確かに“それ”でした。ファンタジー世界が舞台ですが、ユニットに成長の概念がなく、生産しながら敵を倒していくという点など、基本的なゲームのベースは『ファミコンウォーズ』からきています。そうしたルールを、手作りで再構成していると表現すればいいのでしょうか。

Nintendo Switch版のメタスコアは86と高得点で、その評価にも納得できます。雰囲気や、バランス、そして快適さなど根幹が丁寧に調整されているし、遊びやすいです。マルチプレイなども充実。今週発売された『Praey for the Gods』もまた、まんま『ワンダと巨像』だと評され、こちらも高評価。インディーゲームの関係者の方々と話していると「尖ってる」とか「新しい」といった要素に評価点を置かれている印象がありますが、一方でメディアとして観測していると、ユーザーはもう出なくなった既存ゲームを模した“っぽい作品”を求めている印象です。そうしたゲームをプレイしていると個性はどこ~と問いかけたくなるところもありますが、開発費高騰により大手がIPを絞って展開し始めたゆえに眠るシリーズが多くなった関係で、眠った作品を模したインディーゲームが重宝される流れが生まれたというのは、なかなか興味深くもあります。
by Minoru Umise

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