eスポーツチームZETA DIVISIONが“東大”と「eスポーツ選手寿命を延ばす」共同研究開始。人間の限界値を検証・拡張するための実証研究

eスポーツチームのZETA DIVISIONは3月13日、東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系 中澤研究室との共同研究を開始すると発表した。

eスポーツチームのZETA DIVISIONは3月13日、東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系 中澤研究室(以下、中澤研究室)との共同研究を開始すると発表した。プロeスポーツ選手のパフォーマンス向上および選手寿命の延伸することを目指した研究になるという。

ZETA DIVISIONはGANYMEDE株式会社が運営するeスポーツチームだ。2018年1月に発足した「JUPITER」を前身とし、2021年7月にZETA DIVISIONへとリブランディングをおこなっている。VALORANT部門を含む多数の部門を抱え、選手やクリエイターを含むさまざまなメンバーが所属している。

そんなZETA DIVISIONの協力のもと、中澤研究室が実証研究をおこなうと発表した。本研究は、eスポーツにおいて要求される反応速度や認知処理能力、集中力などを長期にわたって継続することの難しさを背景に、選手たちが心身ともに健康にトップレベルで戦い続けられる環境を作ることを目的としている。ZETA DIVISION所属選手協力のもとで実施され、プロeスポーツ選手のパフォーマンス向上および選手寿命の延伸を目指し、人間の反射神経・認知機能・運動制御の限界値を科学的に検証・拡張していくための実証研究とのこと。

研究の主軸としては、神経・運動機能データに基づくパフォーマンスを分析し、その再現性や安定性を可視化。またコンディショニングおよびトレーニング手法を科学的に最適化した上で、選手寿命を延ばすための長期的身体・心理・神経管理モデルを構築することを掲げている。また、本研究の成果は、従来のフィジカルスポーツ分野における競技力向上・神経リハビリテーション研究への応用も視野に入れているといい、スポーツ科学全体への貢献が期待されている。

なお今回の発表に際して、本研究にまずSTREET FIGHTER部門から、ももち選手とひぐち選手の2名が参加することが明かされた。参加選手は随時増加予定で、他部門からの参加も予定されているとのこと。

なお、昨今では10代から世界のトップレベルで活躍する選手も多く、たとえば3月11日から14日にかけて開催中の『ストリートファイター6』の世界大会「CAPCOM CUP 12」には、昨年準優勝の15歳Blaz選手や、今年初出場の同じく15歳ひなお選手なども出場している。そうした選手が長きにわたって最前線での活躍を続けるために、意義のある研究となりそうだ。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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