HoYoverseは8月14日、『ゼンレスゾーンゼロ』に向けてVer1.1「ネズミ色のブルース」を配信開始した。今回の無料アップデートでは、各種新コンテンツのほか、UIや既存コンテンツについても調整が加えられた。ゲームプレイにおける調整が加えられ、かゆいところに手が届くとして話題になっている。
『ゼンレスゾーンゼロ』はHoYoverseが手がける、基本プレイ無料のアクションRPGだ。本作の舞台はホロウと呼ばれる災害が出現した世界。ホロウは万物を飲み込む異常な球状空間で、その中ではエーテリアスと呼ばれる異形の怪物が存在している。本作の主人公である兄妹のアキラとリンは、表向きにはビデオ屋を営んでいる。しかしその実、人々のホロウでの活動を手助けする「プロキシ」として活動している。本作で彼らは、特殊な仕事を請け負う専門家として、個性的なエージェントたちとともに冒険することとなる。
本作に向けては8月14日に「ネズミ色のブルース」として、Ver1.1アップデートが配信された。新コンテンツとしては新規プレイアブルキャラクターとして、「青衣」「ジェーン」「セス」が追加。そしてストーリー「ネズミ色のブルース」なども追加。青衣やセスなどが属する治安局を中心とした新たな物語が描かれる。コミュニティは新コンテンツの追加でにわかに沸き立っている模様だ。
さらにVer1.1では、新コンテンツの追加だけでなく、既存のコンテンツなどに向けて改修や機能追加などがおこなわれている。たとえば「連携スキル」について、仕様がいくつか調整されている。本作では、敵がブレイクした際には、「重撃効果」のある攻撃(主に特殊スキルや、通常攻撃の特定段)を当てると連携スキルの発動をおこなうことができる。これは今まで自動で発動していた。
今回のアップデートではこれを自動で発動しないようにできる「手動モード」が追加された。発動をキャンセルするにあたっては、重撃効果のある攻撃と同時に、「通常攻撃」あるいは「特殊攻撃」を押す必要がある。これは敵がブレイクしたが別のキャラクターで連携スキルを発動したい、というときに有用といえる。ほかにも蒼角の「旗挙げ」攻撃など、味方に強化効果を引き継げる攻撃をする際に、うっかり連携スキルを発動してしまうということも防げるようになるだろう。
また連携スキルについても、手動でのキャンセルができるようになった。連携スキルをキャンセルする際には切り替えの受付にかかる一定時間を待つ必要があったが、こちらはボタンで直接キャンセル可能になった。連携スキルをキャンセルしつつ高ダメージを出すプレイスタイルにおいて、よりゲームプレイのテンポが向上するかたちだ。
そのほかキャラクターに装備できるドライバディスクについては、最新のプレイヤーデータが元になった「おすすめドライバディスク」を提案してくれる機能や、キャラクター一覧にて属性ごとにフィルタリングができる機能が追加。編成や装備を考える際に役立つかもしれない。
さらに、毎日ガチャ用のアイテムが受け取れる「インターノット会員」もUIが調整された。今までは当日の日付分の受け取りしか確認できなかった。しかしアップデートにより、過去分のアイテムを受け取ったかどうかがカレンダー上でチェックできるようになった。このように、ゲームにおけるアクション以外の、各種システム部分も個別にアップデートが加えられている。
リリースより約1か月が経過した『ゼンレスゾーンゼロ』。本日実施されたアップデートでは、プレイヤーアンケートなどで指摘されていた事項がさっそく改善されはじめ、コミュニティからも多くの反応が集まっている。
なお先述の項目以外にも多数の項目がアップデートされている。詳細については公式パッチノートを確認されたい。ちなみにVer1.2以降では、ゲーム内時間の自由な変更やホロウ探索中の倍速再生機能の改善、各都市エリアでの主人公以外のキャラ操作といったアップデートが予定されている。新たなキャラクターやコンテンツの追加以外にも、プレイ感のさらなる改善などが期待されるところだ。
『ゼンレスゾーンゼロ』はPC(HoYoPlay/Epic Gamesストア)/PS5/Android/iOS向けに基本プレイ無料で配信中だ。