謎めいた“探索型ニュートン・ノワール・ゲーム”『ユメギド』Steamにてお披露目。認知にはたらきかけ、ユメギドのプログラム終了をうながす
ゲーム開発者のトロヤマイバッテリーズフライド氏は1月25日、『ユメギド』のストアページを公開した。同作はPC向けにリリース予定。ストアページ上では謎めいたゲーム概要やスクリーンショットなどが掲載されている。
『ユメギド』は、プレイヤーの認知スペースにはたらきかけてユメギドの終了を促すという、探索型ニュートン・ノワール・ゲームである。本作で主人公は、ガラス窓が割れた部屋で目を覚ます。ストーリーや状況は明かされていないものの、スクリーンショットにはプレイヤーキャラクターらしき人物の姿やいくつかの部屋が登場している。また本作にはニュートン・ノワールな結末が存在。正しい移動方向を導き出し、正解と認める方向へ進むことが目的となるようだ。
本作では部屋が与えられる。基本的に、部屋は東西南北4方向への移動可能性をもっており、プレイヤーは自らの選択によって任意方向へ移動できる。ただし、移動方向がユメギドの正解と認める方向ではなかった場合、スタート地点に戻されしまう場合があるのだという。また本作では、部屋に配置されたオブジェクトを介して、プレイヤー自身のニュートン的帰納的推理能力へはたらきかける。ニュートン・ノワールな結末へ到達するには、プレイヤーは脳を最大限活用し、正しい移動方向を導き出す必要があるとのこと。おそらく本作では、プレイヤー自身の分析や推理によって、謎めいたゲームや結末へと迫っていくのだろう。
ストアページによると、本作には可愛らしいりんごや心もとない日射し、胡乱な宅配業者、愛とその応用が含まれているとのこと。また本作でプレイヤーは、カリキュラムによってニュートン・ノワールな認知空間を無理なくインストールし、プレイヤーを超えた存在へ昇格するという。移動やオブジェクトによって、何が描かれるのだろうか。
本作はゲーム開発者のトロヤマイバッテリーズフライド氏が手がけている。過去作としては、『変な犬のゲーム -MY FRIEND あじしお- 』『トカイノウルフタイピング -An urban wolf returns to the wild-』などをブラウザ向けに公開してきた。また同氏は、BSテレビ東京の番組「東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り~」のオリジナルゲームとして『デンパトウ』を制作し、Steamにて2024年5月に配信。同作は記事執筆時点で58件中100%の好評を獲得している。そのほか同氏の作品としては、『Death the Guitar』が制作中となっている。
同氏によるnoteの記事によると本作『ユメギド』は、プロトタイプ版として展示などがおこなわれていた「D_ELL」がベースになっているようだ。本作ではブラッシュアップにあわせてタイトルが変更。プレイ時間は約2時間ほどの短編ホラーアドベンチャーゲームになるそうだ。
『ユメギド』は、PC向けに開発中。Steamおよびitch.ioでの配信が予定されている。