Ubisoftの基本プレイ無料シューター『エックスディファイアント』、サービス終了へ。収益化への道のりが長すぎたとして

本作のプロデューサーのMark Rubin氏は、サービス終了に際して、収益化の道のりが長すぎたことをあげている。基本プレイ無料ゲームは長い道のりだとコメント。足場を固めて収益化には長い時間がかかると言及。

Ubisoftは12月4日、『エックスディファイアント』のサービスを終了すると発表した。本日より新規プレイヤーの登録やダウンロード、購入など受付をとりやめており、現地時間2025年6月3日にサーバーが閉じられるという。

『エックスディファイアント』は、基本プレイ無料のオンライン対戦FPSだ。対応プラットフォームはPC(Ubisoft Connect)/PS5/Xbox Series X|S。ゲームモードにはエリア制圧を狙うアリーナモードや攻守に分かれ目標ポイントを奪い合うリニアモードなどが存在し、6対6で争うこととなる。本作はUbisoftタイトルのクロスオーバー作品となっており『Tom Clancy’s』シリーズや『ウォッチドッグス』シリーズなどから勢力やキャラが登場し、それぞれの特色に応じた役割が与えられている。同作は2024年5月に配信開始されていた。

本作のプロデューサーのMark Rubin氏は、サービス終了に際して、収益化の道のりが長すぎたことをあげている。基本プレイ無料ゲームは長い道のりだとコメント。足場を固めて収益化には長い時間がかかると言及。Ubisoftと開発チームは、“最近まで”長い道のりを進むつもりであったが、その道のりがあまりに長いとし、続けられなくなったと語った。つまるところ、同作は利益が出ておらず、また収益化する見込みが見えなかったということだろう。

Rubin氏は、同作にて成し遂げたことを感謝。リリース当初の評判の高さや、最終的に1500万人以上が同作をプレイしたこと、またプレイヤーとの透明性のあるコミュニケーションなどをあげ、開発チームたちの頑張りを讃えた。

実は、Rubin氏は10月に「サービス終了するのではないか」と報道された際には、その疑惑を否定。来年以降の展開を見据えて準備期間をとっていると説明していた(関連記事)。しかし最近になり状況が変わったのかもしれない。Ubisoftの基本プレイ無料シューターといえば、『ハイパースケープ』もリリースからあまり振るわずサービス終了している。今年5月には『ディビジョン ハートランド』の開発中止も発表。同社は、基本プレイ無料シューターについて果敢に弾を揃えて挑戦し続けているが、その“道のり”は限りなく険しそうである。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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