『鳴潮』運営元、「公式生放送」のクオリティが低かったと謝罪し、補填にガチャ石まで配布へ。めちゃくちゃ深刻にへこむ

KURO GAMESは4月19日、『鳴潮』の1周年を記念するVer.2.3の内容を予告する公式番組を配信した。しかしすぐさま「予告配信の内容において期待に応えられなかった」として謝罪。期間限定のログインボーナスを配布すると公式Xにて発表している。

『鳴潮』は、基本プレイ無料のオープンワールドアクションゲームだ。プレイヤーは長い眠りから目覚めた「漂泊者」となって自分の記憶と物語を探す旅路に就き、オープンワールドを探索しながら十人十色の共鳴者の仲間たちと「悲鳴」と呼ばれる災いを乗り越えていく。またプレイアブルキャラクターは「集音」と呼ばれる、いわゆるガチャでも入手することも可能だ。

本作は2024年5月にPC（Windows/Epic Gamesストア）/iOS/Android向けに配信開始。5月でサービス開始より一周年を迎え、4月29日にはSteamでのリリースとともにVer2.3へのアップデートも予定されている（関連記事）。

そんな中、『鳴潮』の公式YouTubeチャンネルは4月19日にVer2.3の予告配信を行った。予告されたアップデート内容は、新イベントや、新星5レアリティの共鳴者、周年記念ピックアップガチャなど盛り沢山。また、アニメ作品「サイバーパンク：エッジランナーズ」とのコラボ予告のほか、さまざまなシステム改善についても紹介されていた。

しかし、本作公式はそんな予告配信についてすぐさま“謝罪”を投じている。声明によると配信内容はユーザーにとって「期待とは大きくかけ離れたもの」だったという。というのも、特に海外圏のユーザーからは一部、周年記念としてピックアップガチャではなく確定セレクトガチャを求める意見や、アップデートで追加される新要素が乏しいといった批判も見られた。また中には、一部でリークとして広まっていた噂の内容と違いがあったことから不満を述べるユーザーも見られた。

これに対して公式声明では「開発リソースを適切に配分し、アニバーサリーにふさわしい、気軽に楽しめるVer2.3をお届けすることを目指していた」と説明。しかし結果として、周年記念という節目に対するユーザーの期待とは大きくかけ離れたものであったと認識しているそうだ。また、公式声明では「予告配信における不手際」があったことについても言及。番組構成や表現方法に不備があり、ユーザーの期待に応えられなかったとも謝罪している。

そして『鳴潮』運営チームは期間限定のログインボーナスイベントを実施すると告知。限定ガチャ用アイテムである「金髓の波模様」、武器ガチャ用アイテムの「鍛潮の波模様」、通常ガチャ用アイテムの「唱喚の渦模様」を各10個ずつ無料配布するという。普段のイベント報酬と比べても、太っ腹な対応といえる。詳細な開催期間については未定で、追って続報がアナウンスされるとのことだ。

なお予告配信における視聴者コメントやSNS上の反応では、番組内容のほか、特にシステム面の改善などに対してユーザーのフィードバックを反映している点への称賛も見られた。予告配信やVer.2.3の施策について評価する意見もあったものの、運営チームとしては批判の声を深刻に受け止めている様子。“番組構成”まで不手際として謝罪しており、各種ガチャ用アイテムが配布される格好だ。

本作は1月にPS5向けにリリースされ、あわせて大型アップデートとなるVer2.0へのアップデートもあったばかり。Ver.2.3の内容については「開発リソースの適切な配分」のもとで決められていたようで、大きな展開は周年記念のタイミングとは別に計画されているのだろう。そうして“周年記念にふさわしいアップデート内容”について一部ユーザーとはイメージのすれ違いも生じたようだ。一部から生じた不満の声を運営チームは重く受け止めている様子で、「今後も改善を重ね、あらゆる面での向上に努める」とコメントしている。今後のアップデート方針にどのように反映されるのかも注目されるところだ。

『鳴潮』はPC（Windows/Epic Gamesストア）/PS5/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。Steam向けに4月29日に配信予定だ。

【UPDATE 2025/4/22 11:13】
一部ユーザー間でリークとされる噂が広まっていた背景について追記