ケバブ料理屋シム『Wrap House Simulator』評判高まり中。最大4人プレイ対応、ラヴァシュでケバブを巻きつつこなすマルチタスク激務

PlayWayは5月29日、ケバブ料理屋経営シミュレーションゲーム『Wrap House Simulator』をリリースした。さっそく好評が集まっている。

パブリッシャーのPlayWayは5月29日、Broken Lyre Entertainmentが手がける経営シミュレーションゲームWrap House Simulatorをリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく多くの好評を集めている。

『Wrap House Simulator』は、ケバブをラヴァシュ(薄焼きのパン)で巻いたケバブラップを提供する飲食店を経営するシミュレーションゲームである。プレイヤーはトルコ風のおじさんとなり、ジューシーなケバブを焼いて、ほかの具材やソースとともにラヴァシュで巻いたケバブラップを売ることになる。ケバブラップを作るほかにも、ポテトを揚げる、店を掃除する、注文の品を運ぶといった、マルチタスクな経営体験を味わえるだろう。最大4人までのマルチプレイも可能だ。

本作でケバブラップを作る工程は細かく再現されている。回転する串で肉を焼いてドネルケバブを作ってケバブナイフで切り落としたら、野菜などのほかの具材をカット、ラヴァシュの上に盛り付けて、ソースをかけてから巻いたら完成だ。もちろん、こうした工程を経てケバブラップを作るのと同時に、注文・掃除といった業務もこなす必要があるため、店の経営は大変忙しいものとなる。

経営に用いる各種設備や店の内装などはカスタマイズやアップグレードをすることができる。最初は錆びついたダクトや古かった器具で溢れていた厨房が、徐々に綺麗で洗練されたものになり、質素なテーブルと椅子が置かれていた店内はエキゾチックな空間へと変貌する。利益を得ながら店を成長させていく楽しみを味わうことができるだろう。

本作は最大4人までのマルチプレイに対応しており、通常のゲームモードではマルチプレイでないと店が回らないほどの忙しさに見舞われるようだ。通常モードを1人で遊ぶことも可能だが、6月1日のアップデートにてシングルプレイヤーモードが追加された。シングルプレイヤーモードでは、スタッフのコストやアップグレードの価格など、さまざまな要素が1人用に最適化されている。ただし、シングルプレイヤーモードで開始したゲームにはフレンドを招待することができないため注意が必要だ。

そんな本作のSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で225件、そのうち88%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。また、基本的な調理や店舗運営を体験できるデモ版や、製品版の序盤を体験できるプロローグ版も、いずれも「非常に好評」ステータスとなっている。開発段階から注目を集めていた新たなシミュレーターゲームが、正式リリース後も評価を受けているかたちだ。

本作では調理の工程が細かく再現されており、店の内装やアップグレードといった要素も含めて、リアルな経営体験をすることができる。また、マルチタスクを要求されるためマルチプレイとの相性が良く、役割分担を通じて一緒に店を回す楽しさを味わえる作品だ。店内のエキゾチックな雰囲気や、プレイヤーの姿が親しみやすいおじさん風という演出面も相まって、多くのプレイヤーが店舗経営を楽しんでいるようだ。

操作性の問題や最適化不足を指摘する声も聞かれるが、リリース直後からさっそく複数回のアップデートが配信されており、改善が続けられているようだ。レビューの中には「猫を撫でさせてくれ!」と連呼するものも存在したが、こうした要望を受けてか、6月1日のアップデートでは猫を撫でられるようになっている。猫用のボウルを設置して餌をあげることもできるようだ。開発者の柔軟さがうかがえる。


『Wrap House Simulator』はPC(Steam)向けに配信中。現在リリース記念セールを開催中で、6月13日までの期間限定で定価の20%オフとなる税込1200円で購入可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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