『Wizardry(ウィザードリィ)』開発者のひとり、Andrew C. Greenberg氏が逝去。業界から哀悼の言葉があつまる

Image Credit: Robert Woodhead on Facebook

『Wizardry(ウィザードリィ)』の開発者のひとりとして知られるAndrew C. Greenberg氏が亡くなっていたことが、8月31日わかった。ゲームプロデューサーのDavid Mullich氏や、共に『Wizardry』を開発したRobert Woodhead氏が、SNS上で伝えた。享年はおよそ67歳(1957年生)。死因などは伝えられていない。

Greenberg氏は、RPGの金字塔ともいわれる『Wizardry』を共同開発した人物。同氏は、コーネル大学在学中より同作の開発を進め、後にWoodhead氏と共にApple II版『Wizardry』を世に送り出した。後の追加シナリオやシリーズ作品のゲームデザインなどにも携わっている。後年には弁護士としての道を歩んでいた。なお、シナリオ#1のボスである悪の魔術師「Werdna(ワードナ)」は、Greenberg氏のファーストネーム「Andrew」の逆さ読みとなっている。

Greenberg氏の逝去についてXでは、ゲームプロデューサーのDavid Mullich氏が報告。『Wizardry』に強い影響を受けたとして、「ワードナ、安らかに(Rest in peace, Werdna!)」との言葉を寄せている。また、Greenberg氏と共に『Wizardry』を作り上げたRobert Woodhead氏も、Facebook上にて投稿。「親愛なる友、悪の魔術師ワードナが亡くなったことを、大きな悲しみと共に伝えます」としている。

ふたつの投稿には、ファンのみならず多くのゲーム開発者からも哀悼のコメントが寄せられている。『Wizardry』が後のゲームに与えた多大なる影響が垣間見えるようである。