『ウィザードリィ』最新作『Wizardry Variants Daphne』、日本政策投資銀行から5億円投資受け入れ。IP活用による成長を期待されて


ドリコムは8月30日、『Wizardry』シリーズ最新作となるダンジョンRPG『Wizardry Variants Daphne(ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ)』において、日本政策投資銀行(以下、 DBJ)より5億円の投資を受け入れた事を発表した。DBJの発表によると、本件についてはコンテンツ産業における IP 活用促進に向けた投資の一環とされている。

『Wizardry Variants Daphne』は、3DダンジョンRPG『Wizardry』シリーズの最新作だ。『Wizardry』のオールドスタイルなプレイサイクルを踏襲し、プレイヤーは、町でのキャラクター育成や補給、ダンジョンでの戦闘やアイテム収集を繰り返しながら、「奈落」と呼ばれるダンジョンの奥へと進んでいくこととなる。10月にiOS/Android向けに基本プレイ無料でリリース予定。のちにSteam版も配信される予定だ。

政府系金融機関であるDBJは、コンテンツ産業における IP 活用促進に向けた投資をおこなっている。ほかにも特許やブランドなど、広義の無形資産への投資を通じ、日本企業の国際競争力強化に向けた取り組みを積極的にサポートしている。

ドリコムの発表によれば、『Wizardry Variants Daphne』はそんなコンテンツ産業への投資促進の一環として位置づけられたようだ。今回、ドリコムおよびDBJ両者の目的が合致したため本作への投資に双方合意し、投資の受け入れに至ったという。その調達金額は5億円となっている。

なおDBJが発表したコメントによると、日本の産業競争力強化のために無形資産への投資の重要性が増している中、コンテンツ産業は IP(知的財産)の獲得及び活用等、積極的な投資による成長が期待されているという。今回の発表は IP『Wizardry』を活用して国内外へ事業展開を目指すものと位置付けているようで、ドリコムの「IP を軸としたエンターテインメント・コンテンツ企業への転換」を後押しする取り組みとして投資を決定したとのこと。DBJは、今回の決定を先行事例として、今後もコンテンツ産業における投資促進に向けた取り組みを、リスクマネーの供給により支援していく方針を発表している。

Wizardry Variants Daphne』は、10月にiOS/Android向けに基本プレイ無料でリリース予定だ。のちにSteamでもリリースされる。