『ウィッチャー』新作、ついに「本格的な開発段階」に突入。新三部作の始まりとなるシリーズ続編は順調に開発進行中

CD PROJEKT Groupは11月27日、2024年度第3四半期の収益を発表。そこでは「Polaris」の名で開発されている『ウィッチャー』新作についても語られ、ついに本格的な開発段階へと進んだと明かされた。

CD PROJEKT Groupは11月27日、2024年度第3四半期の収益について発表。あわせて各開発タイトルなども含めた今後の展開などについて語る声明がYouTube上に動画として投稿された。発表では、「Polaris」の名で開発されている『ウィッチャー』新作についても語られ、ついに本格的な開発段階へと進んだと明かされた。

『ウィッチャー』シリーズは、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキ氏の小説シリーズを題材とするアクションRPGだ。CD PROJEKT RED(以下、CDPR)が開発を手がけている。現在は三部作として展開されており、架空のファンタジー世界を舞台に、魔物退治の専門家ウィッチャーであるゲラルトの物語が繰り広げられてきた。

同シリーズについては2022年10月、CD PROJEKT Groupが事業戦略の中で新三部作を手がける計画があることが明かされていた。最初の作品のコードネームは「Polaris」。同作はオープンワールドRPGで、「Polaris」発売から6年かけ、3作を展開する予定としていた(関連記事)。

そして2024年3月におこなわれた2023年度の決算報告では、「Polaris」について同社スタッフの約3分の2となる403名が担当スタッフとして割り当てられていることが判明(関連記事)。さらに8月の、2024年度上半期の収益についての発表では、近いうちにプリプロダクション段階を抜けるとも伝えられていた(関連記事)。

今回の発表では、そんな「Polaris」がついに本格的な開発段階(progressed to full-scale production)に移行したことが明かされた。CD PROJEKTのCEOであるMichał Nowakowski氏によれば、段階を移行したのは数週間前とのこと。あわせて発表されたプロジェクトごとのスタッフ数の内訳でも、今年10月31日時点で400名が「Polaris」を担当。規模を維持しながらプロジェクトが進行し続けていることがわかる。

またNowakowski氏はプロジェクトの進捗について、「非常に満足している」とも述べており、順調に開発が進行している様子がうかがえる。CD PROJEKTの副社長兼ゲームディレクターを務めるSebastian Kalemba氏も、X上で開発の進行について言及。次なる『ウィッチャー』の物語を、素晴らしい体験に出来ると意気込みを見せた。

なお「Polaris」については現時点では正式なゲームタイトルのほか、ゲームのスクリーンショットや動画の公開といったような、内容のお披露目はおこなわれていない。ストーリーについては、過去にゲラルト役声優のDoug Cockle氏が、新作にもゲラルトは登場するものの彼が主役の物語ではないといったことを示唆(関連記事)。とはいえ公式には何も発表されていない段階だ。開発が着実に進行しているとのことで、正式なゲームタイトルを含め、発表される日もそう遠くないかもしれない。続報を心待ちにしたいところだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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