『ウィッチャー』新作はまもなく「本格開発段階」に移行へ。スタジオの全スタッフの3分の2が結集して作られるシリーズ続編


CD PROJEKT Groupは8月29日、2024年度上半期の収益について発表。あわせて今後の展開などについて語る声明がYouTube上に動画として投稿された。そこではかねてより開発中とされていた『ウィッチャー』新作についても語られており、同作はまもなく本格的な開発段階に移行するとのことだ。海外メディアVGCが報じている。

『ウィッチャー』新作については、『サイバーパンク2077』の続編などとともにCD PROJEKT Groupから2022年にその存在を明かされていた。「Polaris」と名付けられたその新作は、物語主導のオープンワールドRPGとなる予定。そして同作をはじめとして3部作で構成される予定とされており、「Polaris」のリリースから6年の間に、全3作を発売する計画とのこと(関連記事)。

また、今年3月におこなわれた2023年度の決算報告では、「Polaris」について同社スタッフの約3分の2となる403名が担当スタッフとして割り当てられていることが判明。今年後半にも制作を開始すると予告されていた(関連記事)。


そんな同作について、CD PROJEKTのCFOであるPiotr Nielubowicz氏が2024年上半期の業績をまとめた動画の中で言及。「具体的な進展(substantial progress)」があったといい、近いうちにもプリプロダクション段階を抜け、本格的な制作段階に入ることが明かされた。

また上半期の決算説明会では、CEOであるMichał Nowakowski氏も「Polaris」について語り、制作段階に入るにあたって適切な規模を維持している、とした。4月30日時点では403名が参加していた「Polaris」は、今年7月31日時点ではさらに少し増えて410名規模となっており、開発規模を維持したままプロジェクトが進行できているようだ。

ちなみに先日には、これまでのシリーズ作品の主人公ゲラルトの英語版声優を務めたDoug Cockle氏が、新作にもゲラルトが登場するものの物語の主役ではないと示唆していた(関連記事)。脚本なども固まりつつあることが垣間見える情報だろう。今回そんな新作が本格的な制作段階に入ることが明かされ、ますますその動向から目が離せなくなりそうだ。今後随時発信されていくであろう続報にも注目したいところだ。

なおCD PROJEKTの新作としてはほかにも、『サイバーパンク2077』の続編である「Orion」、『ウィッチャー』シリーズスピンオフの「Sirius」、初代『ウィッチャー』リメイクである「Canis Majoris」、新規IPの「Hadar」などが発表されている。こちらの情報も心待ちにしたい。