パブリッシャーのHooded Horseは7月16日、『Whiskerwood(ウィスカーウッド)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、早期アクセスとして配信予定。またゲーム内は日本語表示に対応予定だ。
『Whiskerwood』は自動化要素のある街づくりシミュレーションゲームだ。舞台となる世界ではネコたちが圧政を敷いており、ネズミたちはネコの言いなりとなって働いている。プレイヤーはネズミの労働者たちを率いて未開の島に上陸。ネコのために土地を開拓し、コロニーを築いていく。
ゲームプレイでは、資源を集めながら施設を建てていくことになるようだ。島はスペースが限られているとのことで、面積はそれほど広くない様子である。一方本作では、高層建築や地下建設などを活用することが可能。自然の地形を利用しつつ整地をおこない、垂直方向へ街を発展させていくことになるという。地形に応じた土地の活用が求められるとのことで、たとえば作物栽培においては高地ではジャガイモがよく育ち、洞窟内はキノコ栽培に適しているという。地形を活かした計画的な街づくりが求められるのだろう。
労働者たるネズミたちにはさまざまなニーズが存在。欲求は食料や水、住居といった基本的なものから始まり、街の発展にともなって徐々に拡大していくという。医療施設や暖房など、福祉施設を建設していきネズミの生活を改善していく必要があるようだ。また本作のネズミたちには個性があり、強みや弱みがそれぞれ異なるという。地下での作業を好むものや、汚染地帯に家があっても気にしないものなどさまざまなネズミが存在し、個性に応じた仕事の割り振りが求められるそうだ。
本作には生産自動化の要素も存在。ベルトコンベアを組み合わせ、基本資源の採取や加工品の製造といった工程を自動化していくことができるようだ。商品はのべ40種類が登場。島で手に入れにくい商品も存在し、希少品はネコの要求を果たすことでもらえたり、あるいは船で島の外を探検して手に入れることができるという。一方、海には海賊も存在し、ときにはターン制の海戦を繰り広げることになるそうだ。
また本作の支配者たるネコたちは、ネズミにどんどん要求をつきつけていくという。ネコの要求は、日に日に理不尽さを増していくそうだ。プレイヤーはネコのために商品を出荷し続ける必要があるが、それにはネズミの幸福が犠牲になるという。ネコに従ってひたすらネズミを働かせるのか、あるいはネズミの幸福のためネコたちに反抗するのかは、プレイヤー次第となるようだ。
本作を手がけるMinakata Dynamicsは宮城県仙台市に拠点を置くゲーム開発会社だ。2020年に設立され、過去には鉄道建築シム『RAILGRADE』などを制作している。同作はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約730件中83%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。限られた資源で効率よく物流を形成していくゲームプレイなどが好評を得た。本作『Whiskerwood』でも、サプライチェーンの構築といった要素では過去作のノウハウが活かされることだろう。
『Whiskerwood(ウィスカーウッド)』はPC(Steam)向けに、早期アクセスとして配信予定だ。配信時期は未定。またゲーム内は日本語表示に対応予定だ。