待つだけでクリアできるゲーム『While Waiting -ただ待つゲーム-』着実に評判広まる。長い人生、待つだけでもいいし遊び心に従うもよし

Optillusionは2月6日、『While Waiting -ただ待つゲーム-』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそくSteamユーザーレビューに好評が寄せられている。本作は1人の男性の人生のあらゆる「待ち時間」を体験するゲームだ。

デベロッパーのOptillusionは2月6日、『While Waiting -ただ待つゲーム-』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそくSteamユーザーレビューに好評が寄せられている。

『While Waiting -ただ待つゲーム-』は1人の男性の人生のあらゆる「待ち時間」を体験するパズルゲームだ。本作にてプレイヤーは、バスの待ち時間、空港で手荷物が来るまでの待ち時間、カップ麺ができるまでの待ち時間、あらゆる待ち時間を体験することとなる。ステージには多彩な仕掛けが用意されており、どのように待ち時間を過ごすかはプレイヤーの自由。何も操作せず静かに待ち時間を過ごすことも、待ち時間をエンジョイすることも可能だ。

本作では1人の男性が生まれてから死ぬまでのあらゆる待ち時間を体験することができる。男性の成長を通じて待ち時間の状況は変わっていく。授業やクラブ活動、出勤やSNS、病院など人生で経験しうる100以上の待ち時間を体験することができるのだ。

また、本作はSteamストアページの説明文にて「何もしないのが最速のスピードラン」と書かれており、なにも操作しなくてもゲームクリアが可能となっている。一方、待ち時間ではステージを自由に動いて時間を過ごすことが可能。チラシをもらう、犬を可愛がるといったことができるほか、落としたお金を拾って持ち帰ったり、上司の目の前で勝手に退社したりとプレイヤーは自由に待ち時間を過ごすことができるかたちだ。

本作は、待ち時間を過ごす様子を大げさでコミカルに描く側面もありながら、1人の人生を待ち時間を通じて体験することで、人生の深さやシリアスさを楽しめる作品にもなっている。友情、愛、家族、孤独、喪失、自己発見といったテーマも持ち合わせており、笑いもありつつ感情的なストーリーテリングで内省を誘うようなつくりとなっている。

『While Waiting -ただ待つゲーム-』を手がけたのは、中国・広東省の深センと、アメリカ・カリフォルニア州のラグーナヒルに拠点を置くOptillusionだ。同社は2019年に設立。過去には、箱型のステージを回転させて謎を解く『Moncage -箱庭ノ夢-』をリリース。また、イタリア・ミラノで行われた美術展に出展されたミニゲーム集『Triennale Game Collection 2』に参加したりと、アート作品のようなコンセプトを持つゲームを中心に制作している。本作は時間と人生の流れを描く作品として制作され、この度リリースに至った格好だ。

本作はSteamユーザーレビューにて約40件中88%が好評の「好評」ステータスを獲得。待ち時間をテーマにした、少し不思議ながらもバラエティに富んだゲームプレイが好評を博している。待ち時間という短い時間で、自由にステージを楽しめるアイデアが本作の魅力。またパステルカラーのアートワークとかわいらしいイラストや、攻略のために操作が必須ではないゆえにリラックスしながら楽しめるところも好評だ。まだレビュー数自体は少ないながら、個性的なコンセプトが着実に評価を受けているかたちだ。

『While Waiting -ただ待つゲーム-』は、PC(Steam)/Nintendo Switchにて配信中。Steamではリリース記念セールとして、定価である税込2300円から10%オフの税込2070円で販売中だ。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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