一時販売停止などいろいろあったゲーム『Wayfinder』ついに正式リリースされ大好評。“大改修”で要素激変し復活遂げる 


デベロッパーのAirship Syndicateは10月22日、アクションRPG『Wayfinder』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5。本作は、早期アクセス配信時に紆余曲折がありユーザーレビュー評価も伸び悩んだが、大きな仕様変更を経て盛り返してきている。

本作は、ソロプレイおよび最大3人でのオンライン協力プレイに対応するアクションRPGだ。クロスプレイもサポートされており、ゲーム内は日本語に対応している。

『Wayfinder』では、ウェイファインダーと呼ばれる存在となり、世界を蹂躙する混沌の制御に挑む。ウェイファインダーには、ロールやアビリティの異なる複数のキャラクターが登場。プレイヤーは、拠点であるスカイライトから冒険に出て、クエストなどをこなしていく。本作はハック&スラッシュ形式のゲームプレイとなり、エリアを探索し敵と戦いながら装備や素材を入手し、自分なりのプレイスタイルを表現することが可能だ。

今回の正式リリースにあわせた大型アップデートでは、Loraと呼ばれる新たなウェイファインダーキャラクターが追加。巨大なエネルギーの拳を放つ能力をもち、敵にダメージを与えることでアビリティが強化されるチャネリングというアビリティも存在する。また、新エリアとしてThe Crucibleが登場。都市規模のオープンワールドとなっており、移動アクションとしてフックショットが使用可能となる。

このほか、6種類の武器や、15種類以上のアーマーセット、35種類以上の拠点カスタマイズアイテムなども追加。さらに、チュートリアルの刷新や、NVIDIA DLSS 3への対応(PC版)、パフォーマンスの改善なども実施されている。詳細はパッチノートを確認してほしい。

 


本作は、2023年8月にPC(Steam)/PS5/PS4向けに早期アクセス配信が開始。当時、Steam版では同時接続プレイヤー数が約2万4000人に達するほどの大きな賑わいを見せた一方で、技術的な問題などによってユーザーレビュー評価は「賛否両論」ステータスと伸び悩んだ。その後、Steam版の同時接続プレイヤー数も低迷し、二桁台で推移する時期もあった。

さらに、同年11月には販売元のDigital Extremesにてレイオフが実施され、これに伴いパブリッシング事業から撤退。今年4月に、本作の販売権が開発元Airship Syndicateに移管された(関連記事)。当時開発元は、本作に大きな変更をおこなうとし、その準備を進めるべく本作の販売を一時停止。そして5月から段階的に配信再開されることとなった(PS4版は販売終了)。

「Echoes」と名付けられた再ローンチにおいては、オンライン接続要件が撤廃。当初の本作のアピールポイントであったオンライン協力プレイはオプションとされ、オフライン環境でもプレイ可能となった。また、基本プレイ無料化する従来の方針も撤回され、少額課金要素のない買い切りタイトルとされた。さらにゲーム内容についても、全武器のランダムドロップ化や、アーマーへのステータス付与、キャラクターアンロック条件の緩和、難易度設定の追加などがおこなわれている。

こうした抜本的な刷新を経て、Steamユーザーレビューでは好評率が徐々に上昇。今回の正式リリースにあたっても好評レビューが数多く集まり、本稿執筆時点で、全体のレビューステータスこそまだ「賛否両論」のままだが好評率は確実に上がってきており、また直近30日間のレビューステータスは「非常に好評」となった。

『Wayfinder』は、PC(Steam)/PS5向けに配信中だ。また、今後PC(Epic Gamesストア)/Xbox Series X|S向けにもリリースされる予定となっている。