Wargamingとセガは11月14日、セガの子会社Creative Assemblyが開発中の『Total War: ARENA』の販売を、Wargamingの新パブリッシングレーベルWargaming Allianceがおこなうと発表した。
『Total War: ARENA』はCreative Assemblyが手がけるRTS『Total War』シリーズのスピンオフタイトルで、10対10のチームベース・ストラテジーゲームだ。ギリシャ・ローマ・バーバリアンといった古代文明の歩兵や騎兵、弓兵といったユニットを1人あたり3ユニットを操作して戦う。『Total War: Rome II』のゲームエンジンを使用して開発されており、基本プレイ無料のオンライン対戦ゲームとして提供予定だ。今年の3月まではセガを販売元としてクローズドベータテストが実施されていた。なお本作はWargaming Allianceが販売する最初のタイトルになる。
セガは、今回Wargamingと提携したことによって本作を新たなコミュニティに解放することができるとし、Wargamingの巨大なコミュニティにとってふさわしいタイトルであると説明した。現在Creative Assemblyは本作のほかに『Halo Wars 2』も開発中で、こちらもセガは販売を手がけることはなくマイクロソフトが担当する。こうした状況についてセガは、子会社であるCreative Assemblyとの関係に変化があったわけではなく、それぞれのタイトルに興味を示してくれたパートナーとの提携に商業的な有益性を両社として見いだした結果だとしている。今回発表されたWargamingとの提携も『Total War: ARENA』に限定されたもので、ほかの『Total War』シリーズは引き続きセガが販売を手がけるという。
今回の提携により、本作の配信プラットフォームはSteamからWargaming Game Centerに変更される。時期は現時点では未定だが、ふたたびクローズドベータテストが実施予定だ。配信プラットフォームの変更やバランス調整などがおこなわれるため、前回からの進行状況はリセットされる。ゲームのコアとなる部分に変更はないが、ユーザーインターフェイスなどもデザインし直されるという。また従来のログインアカウントは使用できず、Wargamingのアカウントが必要になる。
『Total War』シリーズを巡っては、一部タイトルを除いてSteamで国内販売されず入手しにくい状況が続いている。今回の発表の中では、『Total War: ARENA』の発売予定地域として北米・欧州・アジアが記載されている。このアジアに日本が含まれているのかは今のところわからない。なお、現時点までに日本法人であるウォーゲーミングジャパン株式会社や株式会社セガゲームスから本件に関する情報は発表されていない。