ファンタジー喫茶店運営ゲーム『Wanderstop』来年3月12日配信へ。傑作連発クリエイターが“苦悩”の末生み出す、ほろ苦い人生を描くお茶屋さんゲーム

Annapurna Interactiveは12月6日、『Wanderstop』を、2025年3月11日に配信すると発表した。望まぬ仕事としてティーハウスの店主をする主人公を描く、運営シミュレーションゲームだ。

パブリッシャーのAnnapurna Interactiveは12月6日、Ivy Roadが手がけるティーハウス運営シミュレーションゲーム『Wanderstop』を、2025年3月11日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5。Steamストアページによると、日本では時差の関係で3月12日配信となるようだ。またゲーム内は日本語表示に対応予定。

本作は、ファンタジー世界を舞台に、お茶を提供するティーハウスを運営する物語主導の作品だ。リラックスした雰囲気のゲームではあるが、主人公の店主は望んでこの仕事をしているわけではないという。


『Wanderstop』にてプレイヤーは主人公のアルタとなり、魔法の森にあるティーハウスを運営する。店を訪れた客にお茶を提供するため、まずは材料を栽培するところから始め、収穫した材料を配合してお茶を淹れる。店内には、不思議な形をした巨大な装置が配置されており、これを使って材料を配合し、お茶を淹れることになるようだ。

客と会話を交わすなかでは彼らの境遇などを知ることができ、それをもとに客に相応しいお茶を淹れなけらばならないという。現時点でシステムの詳細は不明だが、材料をどのように配合するかによって、効果の異なるさまざまな種類のお茶を淹れることができる模様である。

休憩時間になると、店の掃除をしたり模様替えをしたり、あるいはベンチに座ってのんびりお茶を飲んだりなど、好きに過ごすことができる。また、舞台となる魔法の森はある程度の広さがあり、散策するなかでもさまざまな人との出会いがあることがうかがえる。かわいい不思議な動物も生息しているようだ。

本作では、リラックスした雰囲気の中でティーハウスを運営するが、店主のアルタにとってこの仕事をすることは本意ではない。というのも、彼女はもともと世界最強とうたわれた戦士であり、何らかの理由によって力を失ってしまったことで、ティーハウスを取り仕切ることになったのだという。従順な奉仕者という性格ではない彼女は、店に留まることを望んでおらず、それでは運営も上手くいかない。本作では、そんな彼女がお茶を通して成長していく物語が描かれるとのこと。

本作の開発元Ivy Roadは、『The Stanley Parable』や『The Beginner’s Guide』『Gone Home』などに携わったクリエイターらが設立したスタジオだ。開発にあたっては、クリエイティブディレクターのDavey Wreden氏個人の体験が取り入れられている。

あるゲーム開発で疲弊し燃え尽きてしまった同氏は、自身の癒しにもつながるやさしい雰囲気のゲームを作ろうと考えたものの、そうしたゲームをどのようにして作ればよいのか苦慮したという。その後、自身の体験から“癒し”とはただ楽しいだけではなくもっと複雑なものだと気づき、ほろ苦い思いをしながら新たな自分を見つける本作の物語が生まれたそうだ。

『Wanderstop』は、PC(Steam)/PS5向けに2025年3月12日配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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