可愛い残酷ノベルゲーム『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ+』発表、Steam向けに2024年夏配信へ。無邪気なスライム娘の辿る、ときに無慈悲な結末

パブリッシャーのわくわくゲームズおよびサークル空想の工房は7月12日、『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ+』を発表した。

パブリッシャーのわくわくゲームズおよびサークル空想の工房は7月12日、『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ+』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、夏に発売予定。発表にあわせて、Steamのストアページが公開されている。

『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ+』は、人間と友達になろうとするスライム娘の時に残酷な顛末を描く、ポイント&クリック型のノベルゲームである。本作の主人公アウラは、森の外へ出たことがない幼いスライム娘だ。

彼女にはなぜか人間への強い好奇心があり、次第に人間と友達になりたいと思うようになっていた。森の木々たちは、人間は森の恵みを奪う不届き者であり、数の多い恐ろしい種族だと語る。またそのために、アウラは決して人間の前に姿を現してはいけないという。しかしアウラは、人間と友達になることに強い憧れを抱き続けていた。本作ではアウラが、助言をくれる謎の薔薇から森の外へ出る道を教えてもらい、人間の住処へ向かおうとする。無邪気なスライム娘は、果たして人間と友達になれるのだろうか。可愛らしい雰囲気やマルチエンドによって、幼いスライム娘の辿る時に残酷でおぞましい結末が描かれる。


純真無垢なアウラの顛末は、基本的にはノベルゲーム形式で展開される。スチルによる演出を添えつつ、テキストを中心に物語が繰り広げられていく。またアウラは人間の住処へ向かうにあたって、お土産を用意しようとする。画面上には森に咲く花や謎の遺物など、いくつかのお土産候補が点在している。お土産を一つ選んだ時点でイベントが進行し、エンディングへと移行。本作ではお土産の選択によって、アウラがさまざまな結末を迎えるのだ。無情な展開も含めて、童話風のテキストや可愛らしいグラフィックで彩られている点も特徴だろう。


本作は、薙沢ムニン氏による個人創作サークル「空想の工房」が手がけている。同氏は過去作としては『黒き竜と黄昏の書[Failed]』『機械仕掛けのマーセネリア』など、多数の作品をフリーゲームとして公開。2023年1月に公開された『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ』では6000ダウンロードを突破し、ティラノスクリプト/ビルダー制作品を対象とした「ティラノゲームフェス2023」にて特別優秀賞を受賞していた。

本作『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ+』は、『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ』をベースとした、パワーアップ版となる。追加要素として、2つの追加ルートと2つのサブストーリーを収録。新しいスチルが追加された会話も存在し、演出面も強化されている。フリーゲームとして公開されたオリジナルをベースにしつつ、新エンドなどを加えたバージョンとなるわけだ。

『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ+』は、PC(Steam)向けに2024年夏リリース予定だ。また『『▼スライム娘は人間と友達になりたいようだ』は、フリーゲームとして公開中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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