終末世界×VTuberゲーム『VIRTUAL GIRL @ WORLD’S END』配信開始。『バンドリ！ガルパ』の信澤収氏×ブシロードが贈る濃厚シリアスSFノベル

ブシロードゲームズは6月12日、『VIRTUAL GIRL @ WORLD’S END』をリリースした。対応プラットフォームはPC（Steam）/Nintendo Switch。

『VIRTUAL GIRL @ WORLD’S END』は、『バンドリ！ガールズバンドパーティ！』で知られる信澤収氏とブシロードがタッグを組んだ終末系ビジュアルノベルゲーム。「終末世界×VTuber」というコンセプトのタイトルで、これまで日常系の現代劇が多かった同社ではあまり扱われていなかったSF要素が強い作品だ。

本作は近未来の東京が舞台で、戦争によって資源が枯渇しリソースを蓄えた大企業が「企業都市」として独立を宣言。限られた国民のみが豊かな日々を享受する一方、街の外にはスラムが広がっており、老若男女問わず毎日の暮らしに困っている状況だ。さらに「Vstar」と呼ばれるバーチャルライバーが活動しているが、企業同士の代理戦争やプロパガンダとして機能しているほか、商品的な側面も強く「Vitcoin」という独自単位で各人の価値が測られているようだ。そうした終末世界における、行きすぎた配信文化の歪みが生々しく描かれたシリアスなストーリーが描かれる。

企業都市「オルタ」でその日暮らしを続けるエンジニアの青年・ミライは、ある日仕事で「アイ」というVstarを自称する人間のように思考可能な汎用人工知能（AGI）を見つける。スリープの弊害で記憶喪失状態のアイは、主人公の仕事の手伝いを申し出ることで奇妙な同居生活がはじまっていくのだ。その後もオルタのトップVstar「リンカ」や企業による一方的な支配構造を破壊しようとするレジスタンスのリーダー「マキ」と出会い、徐々に世界の存亡をかけた物語が展開していく。

ビジュアルノベルだが選択肢やルート選択といった概念は存在せず、一本道で濃厚なシナリオが味わえるのが特徴。メディアミックス作品「BanG Dream!」から生まれたユニット「夢限大みゅーたいぷ」が主題歌を歌唱したり、作中キャラクターによる挿入歌や「歌ってみた」動画がYouTubeで公開されていたりと、ブシロードらしい「音楽」にフィーチャーした作品だ。

『VIRTUAL GIRL @ WORLD’S END』は、PC（Steam）/Nintendo Switch向けに販売中。通常版の価格はパッケージ版が税込3960円、ダウンロード版が税込2970円。オリジナルサウンドトラックCD・抱き枕カバーが同梱するパッケージ初回限定版は税込1万9800円だ。