マルチ対応・怪異美術館ホラーゲーム『ヴィクトルズ・テスト・ナイト レーヴス』5月3日配信へ。美術品に発生する「異状」、時には利用もしながら生還を目指す
727 NotHoundは4月23日、『ヴィクトルズ・テスト・ナイト レーヴス』を5月3日にリリースすると告知した。異状の有無を確認しながら怪異的美術品が収蔵された美術館を巡回していく、ホラーゲームだ。

国内の個人デベロッパー727 NotHoundは4月23日、『ヴィクトルズ・テスト・ナイト レーヴス』を5月3日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamのストアページなどが公開中となっている。
『ヴィクトルズ・テスト・ナイト レーヴス』は、危険な異状の有無を確認しながら怪異的美術品が収蔵された美術館を巡回していく、ホラーゲーム作品だ。本作の世界では、かつて怪異そのものや怪異にまつわる異常な美術品を収めた美術館が存在。同美術館では「ヴィクトルズ・テスト」と呼ばれる、怪異への耐性や適性を測る目的で5日間にわたって夜間警備を担当させる試験がおこなわれていた。美術館そのものも怪異の一部であり、試験に合格したものは怪異にまつわる仕事に適しているとみなされるという。
本作でプレイヤーは、そんな試験を再現したシステムに挑む。美術館には、怪異にまつわる美術品が多数収められている。たとえば「天使」は、黒いシミが広がりすぎている場合がある。「アヴィリの通り道」は、2つ存在しており絵に入って空間を行き来できる。「ふたりでひとつ」は、回転している場合に近づいてはいけないという。危険な美術品も含めて、多数の美術品が収められた美術館を巡回。指定された物体をすべて確認して、無事に帰還することが目的となる。

ただし本作では、単に美術品を見て回るだけでなく、扉の先につながっている空間が異状の有無によって変化する。具体的には、正常時はAにつながっていた扉が、美術品に危険な異状が発生しているとBにつながるように変化してしまう。本作では各部屋に設置された美術品を見て異状の有無を確認し、2つの扉から行き先を選択。ときには異状を発生させたり、異常を解消したりしながら、目標の達成を目指すのだ。おかしな展示品ばかりが収められた美術館での、怪異も利用する夜間警備が繰り広げられる。


本作は、国内の個人開発者・座間氏による727 Not Houndが手がけている。過去作としては、デッキ構築型ホラーゲーム『Photogenic Minds : Identity』、悪魔の名前を当てる推理ホラーゲーム『Exorcist: Reviewer of Minds』、マルチプレイ対応の調査・奪還ホラーゲーム『クビトリドオルズ・レトリーバー: 島津怪談01』などを制作。怪異の存在する世界観や、作品ごとに独自のルールを攻略するゲームプレイなどを展開してきた。
本作『ヴィクトルズ・テスト・ナイト レーヴス』は、2024年3月にSteamにて配信された『ヴィクトルズ・テスト・ナイト』をベースとした新作になるようだ。前作では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー60件中96%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。『8番出口』の影響を受けつつも、異変探しだけではないゲームプレイや、収蔵された不気味な美術品のデザインや設定などが評価につながっていた。
公開中のトレイラーなどによると、本作『ヴィクトルズ・テスト・ナイト レーヴス』では多数の改善がおこなわれているという。具体的な改善点としては、チュートリアルの実装やリアルタイム性の排除によって、遊びやすく進化。マルチプレイ対応が謳われており、オンライン協力プレイで美術館を警備できるようだ。さらにまったく新しい展示品たちや、全体を支配するという謎のキーパーソン「ビビ」も登場。本作では高評価された前作をベースに、パワーアップを遂げた新作となるのだろう。
なお本作では、4月中旬のリリースを目指して開発が進められていた。今回予定を大きく遅らせて、5月3日のリリースに決定となったようだ。公式X(旧Twitter)アカウントによると、ゲームシステムなどに関する検証が続けられているそうだ。
『ヴィクトルズ・テスト・ナイト レーヴス』は、PC(Steam)向けに5月3日発売予定。3月のポストによると、価格は900円を予定しているそ