本格恋愛ゲーム『Venus Vacation PRISM – DEAD OR ALIVE Xtreme -』一部の国では“18禁”に。ヌードはないけどセクシーだとして、審査機関が詳しく理由を説明

コーエーテクモゲームスの『Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtreme -』について、一部の国では対象年齢が18歳以上にレーティングされたことが報じられ、注目が集まっているようだ。

コーエーテクモゲームスのイマーシブ恋愛アドベンチャーゲーム『Venus Vacation PRISM – DEAD OR ALIVE Xtreme –』について、一部の国では対象年齢が18歳以上にレーティングされたとして注目が集まっているようだ。海外メディアTwisted Voxelなどが報じている。

本作は、Team NINJAが手がける対戦格闘ゲーム『DEAD OR ALIVE』シリーズのスピンオフとして展開されている、『DEAD OR ALIVE Xtreme』シリーズの最新作だ。PC/PS5/PS4向けに3月6日発売予定。


『Venus Vacation PRISM – DEAD OR ALIVE Xtreme -』は、現在も運営中の『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』の流れを汲む、シリーズ初の本格恋愛ゲームだ。同作からのオリジナルキャラクターを中心とした6人の女の子たちが登場。常夏のヴィーナス諸島を舞台に、プレイヤーは出会う女の子たちとさまざまな形で交流することになる。

本作は発売日が近づいてきたこともあって、販売する際に必要なレーティング(対象年齢区分)の審査結果が各国にて明らかになりつつある。日本ではCERO: D(17歳以上対象)となるようだ。一方シンガポールでは、発売可能なもっとも高い年齢区分であるM18(18歳以上対象)に指定されており、その判断の理由について説明されたことで注目が集まっている。

シンガポールの情報通信メディア開発庁は本作について、性的表現が含まれるためM18(18歳以上対象)にレーティングしたとして詳細を公表した。そこではまず、女の子とデートしたり会話をしたり、また写真を撮って新たな衣装や髪型をアンロックするなど、本作の基本的なゲームプレイの概要が紹介されている。

そのうえで、登場する女の子のキャラクターたちには、胸の谷間やお尻が見えるビキニやランジェリーなど、露出度の高い衣装を着せることができると説明。キャラクターが動く際には、胸が揺れる様子が明確に描写されているとも指摘している。またカメラ撮影機能については、視点を自由に操作して女の子を撮ることができ、身体の特定の部位に焦点を合わせることも可能だとした。

このほか、女の子との会話においては、性的なほのめかし表現があると指摘。また場面によっては、女の子が挑発的あるいは刺激的な体勢を取ることがあるとも説明されている。ただし、その体勢をすることに性的な文脈はなく、また作中にヌードの描写も存在しないとした。そして、こうした表現内容はガイドラインにて許容される範囲内であるとし、M18(18歳以上対象)に相当すると結論づけている。

ほかの国に目を向けてみると、本作は韓国では19歳以上対象、台湾では18歳以上対象にレーティングされている。いずれも、発売可能な内でもっとも高い年齢区分である。なお本作は、アジア圏の一部の国以外では発売されない模様。予約販売が開始されているSteamでも、欧米などほとんどの国からは購入できない状態となっている。これは2016年発売の『DEAD OR ALIVE Xtreme 3』から続いている措置で、作中の女性の表現に対する受け止めの、地域による文化的な違いが背景にあるとみられている。

このように本作は、日本ではCERO: D(17歳以上対象)に留まったものの、ほかの各国では発売できるギリギリのレーティングとなったことがうかがえる。ちなみに、こうした各国のレーティングについても本シリーズにおいてはしばらく同じ状況が続いており、たとえばコンソール向けの前作『DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Scarlet/Fortune』のシンガポールや韓国などでのレーティングは、本作と同じである。シリーズ初の本格恋愛ゲームとなった本作について、ファンにとってはある意味で安心材料となるかもしれない。

『Venus Vacation PRISM – DEAD OR ALIVE Xtreme -』は、PC(Steam/DMM GAMES)/PS5/PS4向けに3月6日発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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