『ウマ娘』ファインモーションが今になって、アイルランドに“流れ着いた”王族の末裔に設定調整。ちょっと紛らわしかったので

Cygamesは10月10日、『ウマ娘 プリティーダービー』にてアップデートを実施。このなかではファインモーションに関連した一部のシナリオやボイスが変更されている。

Cygamesは10月10日、『ウマ娘 プリティーダービー』にてシナリオおよびボイスの調整を実施した。具体的には、ファインモーションに関連した一部のシナリオやボイスが変更。ファインモーションが「(実際には共和国である)アイルランドの王族」であるかのように捉えられる表現が含まれていたため、変更となったようだ。

『ウマ娘 プリティーダービー』は、実在する競走馬たちをもとに彼らの名前や魂を継承したウマ娘たちが織り成す、クロスメディアコンテンツだ。ゲーム版では、プレイヤーがトレーナーとなってウマ娘たちを育成。彼女たちがレースに挑む3年間が、育成シミュレーションゲームとして表現されている。本作は2021年2月に正式サービスがスタート。2025年6月には、英語版もリリースされている。

そんな本作において、10月10日11時30分ごろにおこなわれた更新では、一部シナリオおよびボイスの調整がおこなわれた。公式のお知らせによると、一部シナリオおよびボイスに、ファインモーションが「(実際には共和国である)アイルランドの王族」であるかのように捉えられる表現が含まれていたのだという。そうした表現の調整のために、ファインモーションに関連した育成ウマ娘の育成イベント、サポートカードの育成イベントやエピソード、ファインモーションのウマ娘ストーリー、公式サイト内の紹介文などが調整されている。なお、表現のみの調整であり、育成イベントの効果には影響がないそうだ。

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ファインモーションは、アイルランドからトレセン学園に留学してきたウマ娘だ。王族と関わりのある身分であり、あまり外出できない幼少期を過ごしてきた。そのため、トレセン学園ではたくさんの思い出を作ろうと思っているとのこと。ゲーム内の彼女のストーリーでは、これまでトレーニングもしてこなかった彼女が自由な3年間を得てレースに挑む様子や、ラーメン好きの一面などが描かれてきた。

今回のアップデートではゲーム内の変更点を見る限り、そんなファインモーションの設定が一部調整となった模様だ。具体的には、これまでのテキストではアイルランドの王族だと捉えられるような表現となっていた。調整後は、アイルランドへと流れ着いた王族の末裔であり、政府高官の父をもつウマ娘になっているようだ。

たとえば育成ウマ娘イベント「ファインモーション登場!」内のテキストでは、以前は「かけがえのないお方」と表現されていたシーンが、「さる国の王族の末裔」へと変更。トレーナーによる説明では、「ファインモーションはさる王家に連なるやんごとない身分のウマ娘。」だった部分が、「彼女はやんごとない出自のウマ娘。現在はアイルランドに定住し、政府高官の父を持つ。」へと調整されている。

またウマ娘ストーリーの第1話では、ニュースでパーティーについて言及するシーンが変更。SPのセリフでは、「ファインモーション殿下は、我らが王家に連なる方。万が一にも御身を危険に晒すわけには参りませんので。」から、「ファインモーション殿下は、さる国の王家の血脈を継ぐお方。現在、一族の方々はみなアイルランドに定住されており──」へと調整されている。

調整点を見る限り、ファインモーションが王家に関わりのある身分であり、殿下と呼ばれSPに護衛されていること、そしてラーメン好きであるといった設定などに変更はない。一方で調整後は身分について、アイルランドへ流れ着いた王族の末裔だと明言されている。キャラクターの性質に関わる部分はそのまま、家柄にまつわる箇所が少しだけ変更となったのだろう。今後も変わらず、友人たちやラーメンと過ごすファインモーションの活躍が見られそうだ。なお育成ウマ娘としてのファインモーションは、2021年12月に初実装。今回は約4年越しの調整となっているが、現実の競走馬をモチーフとした本作ならではの変更なのかもしれない。調整箇所の一覧については、公式のニュースを確認してほしい。

ウマ娘 プリティーダービー』は、PC(Steam/DMM GAMES)/iOS/Android向けに配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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