住人編成ローグライクADV『Twilight Apartment』発表、Steamにて11月27日配信へ。黄昏時のすべてが曖昧なアパートから、カード選択で世界を変える

yondrayは11月12日、『Twilight Apartment』を発表した。同作はPC(Steam)向けに、通常価格500円で11月27日リリース予定。Steamでは体験版も配信中となっている。

国内のインディーゲーム制作チームyondrayは11月12日、『Twilight Apartment』を発表した。同作はPC(Steam)向けに、通常価格500円で11月27日リリース予定。Steamでは体験版も配信中となっている。

『Twilight Apartment』は、すべてが曖昧なアパートで選択を繰り返し世界を変える、ミニマルな窓から語られるローグライクADVである。本作の主人公が住む「トワイライトアパートメント」は、すべてがふたしかな場所だ。


同アパートでは、1階では大家夫婦がカフェを営んでおり、2階と3階の6部屋が貸し部屋となっている。主人公は201号室に住んでいるが、ある日お気に入りのコーヒーの香りを除いて、すべてを忘れていた。隣人の名前も、いつから住んでいるかも思い出せない。しかし主人公を訪ねてきた人物によると、主人公が何も思い出せないのは、トワイライトアパートメントが曖昧な場所であるためなのだという。本作で主人公は、よき隣人とよき未来のためにイメージし、選択を繰り返す。世界の姿に影響を与える、黄昏時の曖昧なアパートでの決断が繰り広げられる。


主人公は、アパートの住人たちを思い出し選択を繰り返すことで、ステージの規定スコア達成を目指す。本作ではゲームプレイが始まると、3択でカードが提示される。全16枚のカードは白と黒や円形と菱形など、2種の性質と4つの属性で構成されている。カードを選ぶと、いずれも一定のスコアが獲得可能。プレイヤーは、ターンごとにカードの選択を繰り返し、目標スコアの達成を目指すのだ。


ただし本作では、カードの基本スコアに対して目標が高く設定されており、基本スコアだけではターン内の目標達成は困難である。そこで本作では、アパートに誰が住んでいたか思い出すことで、カードを強化する。アパートの住人候補たちは、カードの図柄に対応したスコアアップなど、特殊能力を所持。たとえば「イマドキキラメキガール」は特定の図柄選択時に空き部屋の数だけスコアアップ効果を発動し、「ゆきゆきて、アイドル」は選択肢の中からランダムな図柄をスコアアップさせる。「成長期真っ只中の少女」はステージ終了後にランダムなレア住人へ成長するなど、特殊な効果をもつ住人も存在している。本作ではシンプルな図形のカードを、多彩な住人の選択によって強化し、ステージを突破するわけだ。

主人公の部屋を含めてアパートは6部屋なため、住人は5人まで。住人には5段階のランクや3段階の強化段階も用意されている。要素としては、100%に達するとゲームオーバーになるD-Limitや、D-Limitを消費して発動する特殊能力も存在。ゲーム開始時には、難易度を3段階で選択できる。また本作ではカード選択によって秩序/利己/繊細/祈祷といった数値が変化し、物語の結末に関わるそうだ。


本作は、インディーゲーム制作チームyondrayが手がけている。過去作としては、『世界の為の全ての少女』『空と無垢の6機』をリリースしている。2022年に配信したデッキ構築型ローグライク育成ゲーム『世界の為の全ての少女』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー142件中70%の好評を獲得。同作では運にも左右されるゲームプレイによって、少女を取り巻く厳しい世界と美しい物語が表現されていた。

本作『Twilight Apartment』では、本日発表とともにストアページやリリース予定が公開された。あわせて公開された体験版では、ゲーム中盤までがプレイ可能。住人の構成によってシナジーを作り出すゲームプレイや、曖昧でふたしかな黄昏時のアパートで決断を繰り返す物語の一端などが確認できる。


『Twilight Apartment』はPC(Steam)向けに、通常価格500円で11月27日リリース予定だ。またSteamでは体験版が公開中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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