“ぶっ壊れカード合成”デッキ構築ゲーム『Trizon』評判ぐんぐん高まる。盛り放題魔改造した切り札で「1枚ワンターンキル」もできる、『Inscryption』風カードゲーム
ゲーム開発者のLing氏は5月15日、デッキ構築型ローグライク・カードゲーム『Trizon』をリリースした。さっそく高い評価を獲得し、好調な滑り出しを見せている。

ゲーム開発者のLing氏は5月15日、『Trizon』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく高い評価を獲得しており、好調な滑り出しを見せている。
『Trizon』はデッキ構築型のローグライク・カードゲームだ。舞台となるのは、世界のすべてがカードになってしまった世界。カードには生きものの魂が閉じ込められており、世界に3枚存在する「トリゾン」と呼ばれるカードを揃えることで、みなを開放することができるのだという。なぜか人間の姿を保っている「杉」という名の主人公は、トリゾンを探すため荒れ果てた地を冒険する。

ゲームプレイはマップ上からステージを選択し、カードバトルをこなしていくかたちで進行する。カードバトルのルールとしては、まずこの世界には生物カードとスペルカードの2種類が存在。生物カードはそれぞれ体力と攻撃力、およびコストが設定されており、コストがゼロのカードのみ場に出すことができる。そしてすでに場に出ている生物カードは、手札のコストとして消費することが可能。また一方のスペルカードは、手札より直接発動可能となっている。さまざまな効果をもつカードを組み合わせてプレイし、敵のモンスターをすべて破壊すれば勝利となる。
本作の特徴として、マップ上のイベントマスにてカードを合成することができる。合体したカードは体力やコストなど能力値が合算され、さらにカード効果も融合。効果次第では大きなシナジーが生まれる。たとえば場に出したときに効果が発動するカードと、ターン終了時に手札に戻るカードを合成する。そうすれば破壊されない限り、1枚のカードで毎ターン効果を発動することができるようになるわけだ。合成したカードをさらに合成することも可能で、なかにはコストを削減する効果をもつカードも存在する。いろいろなカードを融合して自分だけの最強カードを作り、敵を圧倒することを目指すのだ。

そんな『Trizon』はSteamにて5月15日に配信が開始された。ユーザーレビューでは本稿執筆時点で、約180件中93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。基本的なゲームプレイを『Inscryption』のカードゲーム部分になぞらえつつ、カードを合成してどんどん強化していく本作のシステムを評価する声が寄せられている。本作ではカードの強化が進めば、1枚でワンターンキル勝利することも十分可能。そんな非常に強力なカードも作れる“インフレ上等”のゲームバランスが好評を得ているようだ。またカードのイラストのかわいらしさを評価する投稿も多く見られる。
本作を手がけるLing氏は個人のゲーム開発者だ。動画投稿サイトbilibiliにアップされた本作トレイラーの説明文によると、Ling氏は理系の学生で、在学中に本作『Trizon』を制作していたとのこと。本作が初めての自主制作作品となるそうで、開発にあたっては『Inscryption』のほか、『Slay the Spire』『ハースストーン』や「遊戯王」といった作品を参考にしたそうだ。ちなみに学校はつい先日卒業したという。
『Trizon』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。また現在リリース記念セールがおこなわれており、5月22日まで定価の10%オフとなる税込900円で購入可能である。