死にゲー×アクションRPG『トライブナイン』CBTでは1章後半ボスの勝率は6%。辛口ゲームぶりがわかるCBTレポート公開

アカツキゲームスは8月30日、現在同社開発中の死にゲー×アクションRPG『トライブナイン』におけるCBTのレポートを公開した。1章後半ボスの勝率は6%。

アカツキゲームスは8月30日、現在同社開発中の死にゲー×アクションRPG『トライブナイン』におけるCBTのレポートを公開した。先日開催されたクローズドβテスト「死遊テスト」で取られたアンケート結果やプレイ傾向のまとめが「死遊テストアンケートレポート」として公開された。

『トライブナイン』は死にゲーアクションゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Android。基本無料プレイでゲーム内課金あり。世界同時配信を目指しているという。本作は『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた小高和剛氏率いるトゥーキョーゲームスとアカツキゲームスの共同プロジェクトで、小高和剛氏は世界観原案を担当している。その他にも音楽は『ダンガンロンパ』シリーズの楽曲を手がけた高田雅史氏、『スプラトゥーン』シリーズなどで作曲を担当した永松亮氏、キャラクターデザインにはトゥーキョーゲームス所属のクリエイター、小松崎類氏、しまどりる氏が担当している。

今回はそんな「死遊テストアンケートレポート」が公開されている。CBTをプレイした筆者からの考察もまじえてその結果を見ていこう。

もっともバトルで操作されたキャラ

1位が黒中曜(モーションなどに隙がなく使いやすい近距離攻撃キャラ)
2位が彩葉ツキ(敵へのトリガー付与を得意とする、攻めの起点となる遠距離攻撃キャラ)
3位が滝野川ジオウ(敵にデバフを付与すればするほど自身への強化がされる近距離攻撃キャラ)
4位が小日向小石(通常攻撃でクールタイムを減らしつつ、スキルで回復を行ったり範囲攻撃を行うキャラ)
5位が大井南(回復と、特定条件で味方にシールドを付与できるサポートに特化したキャラ)

結果としては、初期でもらえるキャラクター(黒中曜、彩葉ツキ、小日向小石)と☆2キャラ(滝野川ジオウ、大井南)が目立つ結果となった。
全体的にオールラウンダーで使いやすい・遠距離攻撃やサポート力などの強みのわかりやすいキャラクターが並ぶ。

1位となった主人公である「黒中曜」はゲーム開始時から操作が可能なキャラクターだ。ゲーム序盤から使っているという「慣れ」もあるだろうが、とにかく使いやすいという点が1位という結果に繋がったのではないだろうか。

その他にも「黒中曜」は自身の攻撃を強化できるスキルと敵を打ち上げて隙を作れるスキルという、何と組み合わせても無駄にならないスキル構成が特徴で、やりたいことと齟齬の起きにくい、腐りにくさから主に使用されたのではないかと推測される。


もっとも育成されたキャラ

1位が十条ミウ(設置型のスキルを当てれば 当てるほど火力が上がるキャラ)
2位が雪谷えのき(パリィやジャスト回避などをするとスキルの火力が上がったり、派生攻撃が可能となるキャラ)
3位がQ(スキルを使った際に溜まるスタックを消費して火力を上げるキャラ)
4位が千羽つる子(設置型のスキルの範囲内にいる味方を回復したり、範囲内にいる敵に攻撃をしたりなどをするサポートキャラ)
5位が滝野川ジオウ(敵にデバフを付与すればするほど自身への強化がされる近距離攻撃キャラ)

1位〜4位までが☆3キャラクターとなった。☆3はスキルや運用方法などに癖があるが優秀で、よくダメージが出せるようになっている。育てればより大きな力を発揮できるため、育成するというのは得になる。

強化の仕方にも特徴があった。攻撃力の上がる「闘争本能」とパッシブスキルの強化が多くのキャラでされていたのだ。攻撃力の強化は戦闘で実感がしやすく、全体的にもったりとした戦闘のテンポが上がるため、多くのプレイヤーに選ばれたのだろうと推測される。パッシブスキルは様々あり、基本的にそのキャラクターの強みを増加させる形となるため、そのキャラクターをより使いやすく、強くするという意図で振ったプレイヤーも多いのではないだろうか。


バトルの戦績

1章序盤のボス「チョモランマA」は勝率81%だったが、1章のボス「サメズ」は27%、1章クリア後の地下鉄のボス「デスペナルティ」は勝率6%という結果となっている。後半に行くにつれ少なくなっているという結果が出た。

ゲーム自体の難易度もあるが、全体のボリュームが多く、クローズドβテストの期間内にプレイしきれない人もいたのではないかと推測される。

死遊テスト全体の満足度

アンケートでは『トライブナイン』の満足度は10段階中いくつかという問いがされた。10段階中6以上の評価をしたプレイヤーは、全体の85.8%ほど。βテストながらクオリティが高いと思った人が多いという結果になった。

代表的な意見では主に、3Dモデルで表情豊かに描かれるキャラクターや、世界に蔓延した絶望とそれを覆そうとする主人公達が織りなす、重厚なストーリーが評価されている。
逆に、カメラやバトルのテンポなど、戦闘面の不満が多くなったようだ。また改善については、バトルが単調やゲームテンポ、そしてXBがあげられている。

満足度以外でも、ゲームがリリースされた際にプレイをするかどうかという設問もあった。それに対して「プレイしたい」以上が75.6%、「不満点が改善されたらプレイしたい」というプレイヤーが98.2%となっている。改善を要する点がありながらも、かなりプラス寄りの評価となった。開発チームはこれらの課題を今後改善していくそうである。


『トライブナイン』は死にゲーアクションゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Android。基本無料プレイでゲーム内課金あり。世界同時配信を目指しているという。

Sen Ito
Sen Ito

シミュレーター系や作業系のゲームをしたり、絵を描いたり小説を書いたりなどしています。『トライブナイン』の辰沼龍斗がとにかく好きです

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