倉庫番風能力パズル『Treasure ‘n Trio』、発売1か月後も好評率100%維持の大好評続く。巧みにキャラを切り替えていろんなパズルを解きまくり

TNTは10月10日、『Treasure 'n Trio(トレジャー アンド トリオ)』をリリース。本作は『倉庫番』をベースにしたパズルゲームとして、人気を博しているようだ。

個人ゲーム開発チームのTNTは10月10日、パズルゲーム『Treasure ‘n Trio(トレジャー アンド トリオ)』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)。また本作は日本語表示に対応している。本作は発売から約1か月経過しても、好評率100%を維持するほどの高評価を獲得している。

『Treasure ‘n Trio』は、箱を押して指定の位置へ配置する往年の名作パズル『倉庫番』をベースとするパズルゲームだ。舞台となるのは、剣と魔法そしてモンスターが存在するファンタジー世界。プレイヤーはそれぞれ能力が異なる戦士、盗賊、魔法使いを切り替えながら、全9ワールド180ステージのパズルを解いてお宝を獲得していく。

本作は、ステージ内の鍵で宝箱を開けることが目的となる。ゲームプレイとしては、『倉庫番』と同様にマス目上のステージでキャラクターを動かし、箱やオブジェクトを押すことが可能。引っ張ることはできないため、回り込んで押すといったことが必要となるわけだ。また、そのままでは通れない罠があり、箱を特定の位置へ配置すると罠が解除される。さらに、鍵や宝箱も押すことができ、鍵は罠の上に乗ると壊れる、宝箱は罠の上に乗れる、といったオブジェクト毎にさまざまな特性があるため、それらを活用してステージをクリアしていくのだ。なお、ステージ内ではすべての動きが記録され、1手ずつ戻すことが可能だ。

そして本作の最大の特徴が、戦士、盗賊、魔法使いのキャラクター切り替えおよびモンスターの存在だ。戦士はモンスターを倒したり、重いオブジェクトを押したりできる。盗賊は罠を無視して、モンスターに見つからずに動ける。魔法使いはキャラクターをテレポートできるが、モンスターが近くにいると怯えて魔法が使えなくなる。この3人を場面に応じて切り替え、能力を適切に組み合わせる思考が必要となる。

また、本作のモンスターは、静止している、規則的に動き続ける、見つけたら追いかけてくるといったさまざまな行動パターンが用意されている。ターン制が採用されており、1ターン待機するということも可能で、箱の代わりにモンスターを利用して罠を解除するといったギミックも存在する。『倉庫番』でありながら、『風来のシレン』シリーズの「フェイの問題」のように、モンスターの動きを先読みする戦略が楽しめる。

そのほか、ワールドごとに新たなギミックが登場し、後半に進むほど難易度は高くなっていく。また、全ステージクリア後には、各ステージに条件が追加される高難易度な「サブクエスト」も用意。難しいステージをスキップする機能や、発売後のアップデートではヒントを表示する機能も追加されている。

本作は10月10日にSteamにて発売。本稿執筆時点で約1か月経過していながら、Steamユーザーレビューは145件のうち、100%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。レビューが増え続ければ、レビュー総数500件以上かつ好評率95%以上が条件となる「圧倒的に好評」ステータスとなる見込みだ。

本作は『倉庫番』というシンプルなルールをベースに、能力の異なる3人のキャラクターを切り替えることが特徴。チュートリアルを除いて、各ステージでは必ず3人に出番があり、毎回異なる能力の使い方が求められる。また、ワールドごとに新たなモンスターやギミックが登場することで、新鮮な体験も提供され続ける。1手戻しやスキップといったユーザビリティも充実しており、ステージ数も膨大。そうした要素がパズル好きなプレイヤーから非常に高く評価されている。

本作を手がけるTNTは、韓国の個人開発チームだ。元々はUnityのゲーム制作に慣れるためのプロジェクトであり、同氏にとって初めてリリースするゲームだという。ゲーム自体の仕組みや緻密に設計されたパズルもさることながら、2024年11月にリリースされた体験版から、多くのフィードバックを取り入れられたことも高評価の一因と思われる。まずは体験版から新たな『倉庫番』をプレイするのもいいだろう。

『Treasure ‘n Trio』は、PC(Steam)向けに配信中。Steamおよびitch.ioでは序盤のステージをプレイできる体験版も配信中だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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