タワーディフェンスの新星『Tower Dominion』すぐさまブームに。「タワーディフェンスらしさ」直球勝負の出来が、評判を呼ぶ
Parallel 45 Gamesは5月8日、『Tower Dominion』をリリース。本作はタワーディフェンスゲームとして大きな人気を誇っている。

パブリッシャーのParallel 45 Gamesは5月8日、Broken Spear とNvizzio Creationsが手がける『Tower Dominion』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はタワーディフェンスゲームとして非常に多くのプレイヤーを集めており、盛況を博している。
『Tower Dominion』は見下ろし視点で繰り広げられるタワーディフェンスゲームだ。本作で帝国はArtronidsなる種族から襲われており、プレイヤーは司令官としてユニットを配置。防衛線を守り切ることとなる。

本作には3つの派閥があり、それぞれ戦場のバイオームや戦略が異なる。また各派閥には10人ずつ「Hero」と呼ばれるキャラがおり、特定の種類の兵をより多く送り出すことができたり、周囲の建造物にボーナス効果を与えたりと能力は多彩。好みのHeroを選んで戦いを繰り広げるのだ。
防衛においては基本のマップの周囲に、マップタイルを設置していく。道をどのように繋げていくかが、ユニットの置き方にも関わってくる。そしてマップタイルを設置した後は防衛用のユニットを設置するフェーズに移り、砲台などをゲーム内資源で購入し配置する。設置するユニットはそれぞれ異なる攻撃範囲や攻撃手段を持っており、攻撃範囲内の敵を自動で攻撃してくれる。
戦闘はウェーブ制で、ウェーブを乗り越えると新たなユニットと、「ドクトリン」として提供される強化効果が提示。プレイヤーは提示された選択肢のうちひとつのセットを選び、ユニットを強くしていく。敵はシールドを張ってくるものから空を飛んでくるものまで多種多様なため、ユニットをどうアップグレードしていくか、戦略を立てつつ防衛をこなしていくことが重要だ。

本作は2024年12月から数度にわたってプレイテストが実施された。そこでプレイヤーからのフィードバックを受けてバランスの調整などがおこなわれつつ、今年5月8日にリリースされた。さっそく本作は、同時接続プレイヤー数が4000人前後で推移しはじめ、本稿執筆時点では、ピーク時で5525人も集まっていることが確認できる(SteamDB)。マルチプレイなどのモードがなく、近年では落ち着きを見せているタワーディフェンスジャンルのゲームながら、大盛況を博している。YouTube上では先述したプレイテストも含めてさまざまなクリエイターが本作をプレイしており、知名度が高まっていたことも人気の背景としてあるだろう。
評価も上々で、Steamユーザーレビューでは780件中80%の好評率で「非常に好評」ステータスとなっている。本作は先述の通り、ヒーロー(Hero)の効果やアップグレードで取得する効果、敵の種別に応じた特効など、さまざまな要素が存在。そのためゲーム開始当初はゲームプランを誤り、資源が足りなくなるなどしてやられてしまうこともある。
しかしマップの構造から配置など、すべてをプレイヤーの思い通りに構築することができるため、慣れてくれば満を持して敵を迎撃できる。そうした試行錯誤の末にあるやりがいのあるゲームプレイが、コアなタワーディフェンスゲームプレイヤーからの高い評価を獲得しているようだ。
『Tower Dominion』はPC(Steam)向けに販売中だ。なおリリース記念セールが現在実施中で、5月22日まで定価の10%オフの1755円で購入できる。