東方Project原作者のZUN氏、乗っ取られていたX(旧Twitter)アカウントをついに取り戻す。おなじみ“神主”アカウントで復活報告
上海アリス幻樂団のZUN氏は10月8日、X(旧Twitter)アカウントの復活を告知した。同氏のXアカウント(@korindo)については、先日より乗っ取り被害にあっており、新アカウントやBlueskyアカウントの作成がおこなわれていた。「東方Projectよもやまニュース」内での告知によると、ZUN氏が長年使用していた(@korindo)のアカウントが戻ってきたそうだ。
ZUN氏は、「東方Project」を手がけるクリエイターである。「東方Project」は、主にZUN氏によるサークル「上海アリス幻樂団」から展開されている、弾幕STGを中心とした作品群だ。弾幕STGとしては『東方靈異伝』や『東方紅魔郷』、直近の『東方獣王園』など多数のゲーム作品をリリース。同氏による楽曲や、原作を務めるマンガ作品なども含めて、幻想郷の世界が表現されてきた。また東方ProjectではZUN氏の寛容な姿勢もあり、長年二次創作が活発におこなわれ続けている。東方Projectを題材とした二次創作ゲームや、キャラクター「ゆっくり霊夢」や「ゆっくり魔理沙」を含めて、多数のファンによる作品も発表されてきた。ZUN氏はそうした東方Projectの原作者であるわけだ。
ZUN氏はX(旧Twitter)上では、2009年ごろにアカウントを作成。博麗神主(@korindo)の名義で、公式の発信などをおこなってきた。しかし2024年9月24日ごろよりアカウントが乗っ取られ、東方ProjectやZUN氏とは無関係な奇妙なポストが投稿され始める。事態を受けてZUN氏は、乗っ取られたXアカウントへ凍結依頼を出すと共に、新たなXアカウント(@korindo_extra)とBlueskyアカウント(@shanghai-alice.com)を作成。新Xアカウント(@korindo_extra)は作成直後になぜか凍結されてしまったため、Blueskyアカウントでの情報発信がおこなわれていた(関連記事)。
ZUN氏からの「東方Projectよもやまニュース」内での告知によると、乗っ取られていたXアカウント(@korindo)が、同氏の手元へ戻ってきたという。今後ZUN氏は凍結されてしまったアカウントではなく、長年使用してきた@korindoのアカウントを引き続き使用していくとのこと。またBlueskyが心地よかったため、告知以外についてはBlueskyアカウントでおこなわれる。なお乗っ取られた経緯としては、まずX公式よりメールアドレスを変更したというメールがロシア語で届いたという。その後メールに気づいていない状態でログインを試み、二段階認証に3度ほど失敗。認証の失敗によりメールアドレスを求められ、まったくログインできなくなり、その直後に偽の投稿があったことで乗っ取りが判明したそうだ。
ZUN氏は、従来のXアカウント(@korindo)およびBlueskyアカウント(@shanghai-alice.com)より発信中だ。