東方Project第19弾『東方獣王園』にまさかのアプデ、オンライン対戦“作り直し”で不具合改善。全キャラに調整も実施
国内のサークル上海アリス幻樂団は7月8日、『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』(以下、東方獣王園)にてアップデートver.1.10cを配信した。東方Projectよもやまニュース内のZUN氏自身によるお知らせによると、本アップデートではネットワーク対戦の作り直しを実施。さらにキャラクター性能も全キャラクター変わっているそうだ。
『東方獣王園』は、上海アリス幻樂団による「東方Project」の第19弾となる、対戦型弾幕シューティングゲームである。本作の幻想郷では、市場が開かれた影響で、古の土地の所有権が無に帰していた。本作ではそんな背景から、ダークで元気いっぱいで、ちょっぴり可愛い妖獣たちの狂宴が対戦型の弾幕STGとして繰り広げられる。被弾を避けながら画面内に現れる敵と戦うなど、基本的なルールは通常のSTGと同じである。しかし、本作ではストーリー上の敵や対戦相手がもう一つの画面に登場。画面が二つに分割されており、横の画面に居る相手と戦いを繰り広げていくのだ。
ストーリーモードと対戦では、少し異なるシステムを採用。対戦関連では、ネットワーク対戦にも対応している。霊夢や魔理沙など含めて、多数のキャラクターがプレイアブルキャラクターとして登場する点も特徴だろう。リリース時には、同じ対戦型である『東方花映塚』と比べて操作や弾幕をいつもの東方に近づけた、アドリブを強いられるスピーディーな対戦と謳われていた。なお本作は2023年8月にリリース。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で1070件中93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。
7月8日に配信されたアップデートver.1.10cでは、本作のネットワーク対戦の不具合が修正されている。UN氏自身の記事によると、今回のアップデートではネットワーク対戦を重点的に作り直したとのこと。テストも実施されており、以前のバージョンよりも安定した通信対戦が可能になっているようだ。
本作のネットワーク対戦においては、通信エラーといった不具合はサポート対象外とされていたものの、ネットワーク対戦対応版の体験版公開時より同期ズレが起こりやすいといった問題が発生していた。そのため、ネットワーク対戦時にはこまめなゲームの再起動が推奨されたり、快適な対戦環境を求めて非公式のオンライン対戦ツールが開発されたりなど、プレイヤー間でさまざまな対策がおこなわれてきた。アップデートver.1.10cではそうした状況を受けて、約1年越しにネットワーク対戦の不具合修正が実施されたのだろう。オンライン対戦がプレイしやすくなっていることに期待したい。
またアップデートver.1.10cでは、キャラクター性能の全体的な調整が実施。ランダムセレクトの追加やちやりの鬼火バグを含む不具合修正も実施されている。
『東方獣王園 〜 Unfinished Dream of All Living Ghost.』は、PC(Steamなど)向けに配信中。アップデートver.1.10c関連では、CD版向けのアップデータも公開中となっている。