個人サークル「ISY」のいすぃ氏は8月27日、『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』を正式タイトルとして発表した。本日あたりには、体験版(アルファ版)の公開も予定されているそうだ。
『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』は、鍵山雛がチャットをスタンプだけで乗り切ろうとする、東方Projectの二次創作ゲーム作品だ。本作のメインキャラクターである鍵山雛は、厄をため込む程度の能力をもつ、厄神様である。『東方風神録』『ダブルスポイラー 〜 東方文花帖』などに登場。人間の味方を自称しており、厄を受けて神々に渡しているのだという。
本作の鍵山雛は、にとりや女苑といった幻想郷の住人たちと日常的にチャットツールで会話していたようだ。しかしある日、鍵山雛のスマートフォンがなぜか壊れてしまう。何もしていないのにもかかわらず、文字は打てず、マイクも使えない状態になった。そこで鍵山雛は、スタンプを使って会話。怪しまれないようにスタンプを使ってチャットを乗り切ろうとする。
いすぃ氏のブログによると本作では鍵山雛の端末に、暇なにとりや萃香、女苑などからチャットが送られてくる。プレイヤーはチャットの内容に対して、会話が成立するようなスタンプを選択。会話を成立させ、社交性メーターを目標まで上げられたらラウンドクリアとなる。社交性メーターは、無難なスタンプを送れば増加し、相手が喜んでくれるとさらに増える。一方、反応が悪いものを送ると、社交性メーターが減ってしまう。本作ではスタンプによってそれらしい返事をすることで、会話を乗り切るわけだ。
チャットに使用するスタンプは、提示された中から数個を選択する。具体的なスタンプとしては果物や音符、東方原作風の鍵山雛の顔など、扱いに困りそうなモノも含めて多数存在。送ったスタンプに対して、チャットの相手がそれぞれ反応を返してくれる点も特徴だろう。
また本作では、ラウンド成績などに応じて獲得したコインで、新しいスタンプやカギヤマカードが購入できる。カギヤマカードとは、虹龍洞異変に便乗して作ったものの、全然売れずに抱えてしまったという哀れなカード。カードには社交性メーターの増加効果やコインの獲得増加といった効果が込められている。さらにチャットを進めていく中では、さらなる端末トラブルも発生するとのこと。本作ではカードの効果や購入したスタンプを使い、文字を打たずになんとかチャットを乗り切る会話劇が繰り広げられるのだ。
本作は、国内の個人開発者いすぃ氏による個人サークル「ISY」が手がけている。サークルの過去作としては、『たすけて!おつかれさとり様』『雛ちゃんブレイカー2ndBreak』など東方Projectの二次創作ゲームを多数制作。2023年にリリースされた『貢がせろ!女苑ちゃん!!』では、SNS上などで注目を集めていた。
前作『あうんちゃんのお困りですよね!?霊夢さん!』Steam版では、記事執筆時点でユーザーレビュー94件中98%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。プレイヤーからは可愛らしいキャラクターや霊夢のツッコミなどが評価されており、売上5000本を達成しているそうだ。
いすぃ氏のブログによると、本作『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』は7月から制作がスタート。「雛ちゃんのスタンプ大作戦(仮)」として、SNS上などで開発状況やゲーム内容が伝えられてきた。今回正式タイトルが『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』に決定している。またアルファ版相当の体験版が、今日あたりに公開予定となっている。体験版はオープンアルファとも称されており、単に遊んでもらえるだけでもいいものの、可能ならフィードバックが欲しいとのこと。遊び勝手などの意見が聞きたいそうだ。
『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』は、開発中だ。