KEMCOは8月6日、『春待ちトロイダル』コンソール版を8月16日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchで、通常価格は税込1430円。発表にあわせて、公式サイトが正式公開されている。
『春待ちトロイダル』は、卒業式まで10日間の高校生活を繰り返して事件と謎に立ち向かう、対話カードバトル&学園ループADVである。本作の舞台は、長い歴史と伝統をもつ離島・隆ヶ島。同島には昔から島を守る土地神様が存在し、「おまじない」をすると願いを叶えてくれるのだという。
本作の主人公は、隆ヶ島とは関わりなく働いていた人物だ。主人公はある日悪魔を名乗る少女に頼まれ、卒業式が目前に迫った離島の高校で学園生活を過ごすことになる。幸いにもクラスメイトたちは、突如やってきた主人公を暖かく迎えてくれる。しかし同時に、卒業を控えたクラスには不穏な気配が漂っていた。土地神様への信仰。クラスで起こった出来事。不可解な現象と悪魔の言葉に隠された真実。主人公は無事に卒業式を迎えるため、10日間の高校生活を繰り返していく。
本作では主人公が漫然と時間を過ごしていると、事件が発生して卒業式を迎えられなくなってしまう。そこでプレイヤーは、対話によってクラスメイトたちとの関係を深め、クラスと島に隠された謎を探る。本作で勉強や散歩など、行動を選ぶことで時間を過ごす。行動時に対話を選択すると、クラスメイトとの対話カードバトルが展開される。
対話カードバトルで使用するトークカードには、カードの強さを示す数値や、4種類の話題が存在。相手のカードより大きな数字のカードを出すと、会話が盛り上がったと判定されて、関係性を深められる。仲良くなると、各キャラクターは抱えている事情などを主人公に明かしてくれる。本作では対話カードバトルによってクラスメイトと親密になることで、事件解決を目指すのだ。
また本作では行動時に、話題発掘ポイントやトーク力強化ポイントなどが獲得可能。ポイントが溜まると、新しいカードの獲得やカードの強化によって、対話用のデッキを強化できる。システム面では、ループごとに獲得できるポイントを使った強化要素も存在。12人のクラスメイトたちには、個別のイベントも用意されている。10日間のループを通して、デッキ強化による事件の解決や、クラスメイトたちの物語などが繰り広げられる。
本作は、さめさめくん氏によるゲーム制作サークル「さめさめサメーション」が制作し、2023年8月にPC(Steam)向けに配信された。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で49件中95%の好評を獲得。プレイヤーからは、個性的なクラスメイトたちや短いに詰め込まれたストーリー展開などが評価されてきた。
KEMCOから発売予定の『春待ちトロイダル』コンソール版には、コンソール向けのコントローラー対応に加えて、追加要素も用意されている。さめさめサメーションの公式サイトなどによると、「はじめから+」では、クリア後にパラメーターを引き継いだ状態で、再び最初からプレイ可能。見損ねたイベントなどが楽に回収できるという。また「おまけコンテンツ」として、各キャラクターのアートイメージや、開発時の仮アセットなどが閲覧可能。ちょっとした追加要素を搭載した、移植版となるわけだ。
『春待ちトロイダル』コンソール版は、税込1430円で8月16日発売予定。対応プラットフォームは、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchとなっている。また『春待ちトロイダル』PC(Steam)版は、税込800円で配信中だ。