ハエになるゲーム『Time Flies』7月31日配信へ。4年間“本物のハエ”と向き合い続けて開発、命短きハエの生を謳歌する
Panicは7月9日、『Time Flies』を7月31日に配信すると発表した。ハエとして短い命を謳歌するアドベンチャーゲームだ。

パブリッシャーのPanicは7月9日、Playablesが手がけるハエ・アドベンチャーゲーム『Time Flies』を7月31日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PS5。ストアページによると、ゲーム内は日本語表示に対応するようだ。
本作は、虫のハエを主人公とする作品だ。限りある命について考えさせる短い冒険が描かれるという。

『Time Flies』にてプレイヤーはハエとなり、その短い寿命において死ぬまでにやりたいこと、いわゆるバケットリストをこなしていく。手描きされたドット絵の1bitビジュアルの世界には多種多様なオブジェクトが存在し、それらにインタラクトして目的の反応を引き出すことを目指すゲームプレイとなる。
ストアページでは、「楽器を弾いたり、本を読んだり、大金持ちになったり、酔っぱらってみたり、誰かを笑顔にしたり」といった、主人公のハエのしたいことが例示されている。楽器については、ギターの弦に触れたり、オルガンの鍵盤に乗ったりして音を奏でられるようだ。また、ステージ内にはコインが隠されており、それを集めることで大金持ちになるという夢を叶えられるのだろう。


ほかにも、たとえば塗料をハエの体につけてキャンバスに絵を描いたり、電動車椅子で押して美術品を移動させたり、あるいは寝ている人間の足の裏をくすぐってみたり、トイレットペーパーをくるくる回してイタズラしたりなど、さまざまなシチュエーションが用意。それぞれの場所では、どのようにハエを操作すれば目標を達成できるのか頭を使うことになる。
一方で、どういった場所を訪れるかによって、ハエの寿命の長さが変わってくるという。過去に公開されたトレイラーでは、グラスに入った酒に飛び込んだハエが、ぐったりして浮かぶシーンが見られた。酔っぱらうという目標を達成できた代わりに、死んでしまったのかもしれない。本作には、独特で興味深い死に方がたくさん用意されているそうだ。
本作の開発元Playablesは、プラグを用いたインタラクティブパズル『Plug & Play』や、群衆を描くインタラクティブ短編アニメ『KIDS』などの高評価作品を手がけたことで知られるスタジオだ。本作『Time Flies』の4年にわたる開発においては、毎日のように実際のハエに接しイライラさせられてきたという。その研究の成果としてか、本作では物理演算も用いてハエがリアルに表現されているとのこと。