『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、魔物に“バスケットボール”させ続ける悪魔の装置作られる。ボコブリンはボール
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、魔物の性質を利用した遊びが考案されているようだ。国内ユーザーからも作成報告がみられるほか、海外掲示板Reddit上でも共有され、話題となっている。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中のアクションアドベンチャーゲームだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、ブレス オブ ザ ワイルド)の続編にあたる。本作では、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。
ハイラルの各地には魔物が存在。平原や洞窟、山岳地帯など至るところに生息しており、なかには群れを成して行動し、拠点のようなものを作り上げていることもある。コンテンツクリエイターのMRKD GAMING氏が、そんな魔物の群れに“レクリエーション”をさせようと試みたようで、海外掲示板Reddit上で話題となっている。
MRKD GAMING氏が作成したのは “バスケットゴール”だ。だがそのゴールに向けて“ボール”を投げ込むのはプレイヤーが操作するリンクではない。魔物のモリブリンだ。
モリブリンは頭部に角などを備える大型の魔物。二足歩行で移動し、大きな体躯から武器を振るうなどして、リンクなどを攻撃してくる。リンクが遠距離にいる場合も、手が空いているときには石を投げたりして遠距離での攻撃をしかける。とはいえ投擲するのは石だけではなく、近くに投げられる手ごろなものがあればそれを投げる。
今回MRKD GAMING氏が向かった「アッカレ大橋」では複数匹のモリブリンのほか、ボコブリンたちも集まり、魔物の群れを成している。そしてこの群れと敵対した際、モリブリンはときおり味方であるはずのボコブリンを投げて攻撃するのだ。今回はこの習性をバスケットボールのように見立てる装置が考案された模様。国内ユーザーからも同様の装置の作成報告が見られたが、今回MRKD GAMING氏はこの装置を用いた“遊び”をRedditで報告し、改めて注目を集めている。
なお装置の運用においては、通常状態ではリンクが標的となってしまうので、一部の敵から攻撃されなくなる「ムジュラの仮面」を装着。そしてバスケットゴールにはゾナウギア「追跡台車」を取り付けている。モリブリンたちは、リンクが攻撃対象ではなくなったため、追跡台車を攻撃している。追跡台車は起動すると敵に向かって進み体当たりをするため、モリブリンたち魔物からは攻撃対象という扱いになるようだ。この習性が利用され、モリブリンたちは“ゴール”に延々とボコブリンなどを投げつける挙動を見せるわけだ。
MRKD GAMING氏はバスケットゴールを使った遊びとして、黒モリブリンチームと白銀モリブリンチームに分け“ハイラルバスケットボールリーグ”を設立。ボコブリンがゴールに入った場合にのみ得点が加算されるルールのようだ。試合開始後は得点が拮抗していたものの、次第に黒モリブリンチームがリードを広げる。ところがゴールの再設置をおこなっている最中、黒モリブリンチームがボールのボコブリンを場外に落としてしまい失格に。今回は白モリブリンチームの勝利となった。
本作においては、ウルトラハンドを活かしたさまざまな発明や、ユニークな敵の倒し方、そのほか小ネタなどが日夜共有されている。SNS上にさまざまなアイデアが投じられていることもあり、発明品は国内外を問わず広まりを見せ、新たな遊びに活用されているようだ。今回のバスケットゴールも攻略上に役立つ発明ではないものの、シュールな面白さが話題となっている模様。また魔物の習性まで活かしている点でも興味深い発明かもしれない。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。