『ウィッチャー4』販売元、「来年には出ない」と明言。発売は2027年以降

CD PROJEKT Groupは3月26日、2024会計年度の業績発表を実施。このなかでは、『ウィッチャー4』の発売が2027年以降となることが明かされた。

CD PROJEKT Groupは3月26日、2024会計年度の業績発表を実施。このなかでは、『ウィッチャー4』の発売が2027年以降となることが明かされた。

本作は、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキ氏の小説を題材とするアクションRPG『ウィッチャー』シリーズの最新作だ。開発は引き続き、CD PROJEKT RED(以下、CDPR)が手がける。これまでには3つのナンバリング作品が展開されており、架空のファンタジー世界を舞台に、怪物退治の専門家ウィッチャーであるゲラルトの物語が繰り広げられてきた。凄惨あるいはセクシャルな描写も多く、大人向けな作風もシリーズの特徴となっている。


なお前作『ウィッチャー3 ワイルドハント』(以下、ウィッチャー3)は2023年5月時点で売上5000万本を記録する、世界的なヒット作だ。かつての恋人イェネファーと養女シリを探すゲラルトの旅が描かれ、広大なエリアが複数用意されたオープンワールドRPGとなっていた。

『ウィッチャー4』はその続編で、引き続きシングルプレイ専用オープンワールドRPGとして開発中。本作から主人公はシリとなり、新たな三部作として計画されているという。シリはウィッチャーとなるべく、冒険を繰り広げるそうだ。

今回、CDPRを擁するCD PROJEKT Groupの業績発表が実施。このなかでは本作の発売予定時期について言及された。同社の最高財務責任者(CFO)を務めるPiotr Nielubowicz氏によると、本作は少なくとも2026年末、つまり同年の12月31日までにリリースされる見込みはないという。まだ正確な発売日を明かすことはできないそうだが、2027年以降となるようだ。


なお『ウィッチャー4』については、昨年12月の発表以前にも開発状況やその規模が伝えられてきた。昨年11月には、プリプロダクション段階を抜けて本格的な開発段階に移行したことが明かされた。CDPRのスタッフの約3分の2となる400名が本作に携わっているという。またその後のインタビューでは、『ウィッチャー3』よりも大規模になりつつ、『サイバーパンク2077』よりも良い状態でのリリースを目指すという方針も伝えられていた(関連記事1関連記事2)。

また『ウィッチャー4』は、これまでCDPR作品で使用されてきた内製ゲームエンジン「REDengine」ではなく、Unreal Engine 5にて開発されている。野心的な作品規模やゲームエンジンの移行もあり、発売予定時期を2027年以降に定めてじっくりと開発が進められる格好だろう。

少なくとも来年には発売されないことが明かされた『ウィッチャーIV』。ちなみに『ウィッチャー』シリーズでは、ポーランドのスタジオFool’s Theoryが第1作のリメイク版を開発中(関連記事)。同作は2022年10月の発表以来続報がなく、『ウィッチャーIV』発売までにリリースされるかどうかも注目されるところだろう。

ウィッチャー4』は2027年以降に発売予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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