ゲームブック風マルチエンドRPG『いのちのつかいかた』最新アプデで、ついに“新ルートの続き”が追加。早期アクセス期間最後の大型アプデ

PLAYISMは7月15日、『いのちのつかいかた』にてアップデートを配信。早期アクセス期間最後の大型アップデートとなり、「ベロニカ・コハクルート」に新章となる第3章が追加されている。

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは7月15日、『いのちのつかいかた』にてアップデートを配信した。未完結の分岐となる「ベロニカ・コハクルート」に第3章が追加。ガード可能な際に矢印を表示するといった改善もおこなわれている。また本作は、次回のアップデートで正式リリースとなるそうだ。

『いのちのつかいかた』は、呪いの力を得た主人公が旅を通して命の使い方を決める、ゲームブック風マルチエンディングRPGである。本作の主人公である兎人の青年ゴーシュは、父の跡を継いで、新たな一族の長となるはずだった。しかしある日、平穏な村に巨大な竜が襲来し、村は炎に飲まれる。兎人たちが死んでいく中、死の淵にあるゴーシュには何かが取り憑くのだった。目を覚ますと、ゴーシュには非力な兎人らしからぬ強大な力が備わっていた。牢の中で兎人の技師ミーシャと出会ったゴーシュは、彼女と共に山賊のアジトから脱出。復讐か生への執着か、命の使い方を決める旅が繰り広げられる。

本作の旅路は、ゲームブック風に展開される。プレイヤーはマップ上から行き先を選択。イベント中はダイスロールや選択によって、行動の顛末が変化する。また戦闘は、いわゆるQTEをまじえたターン制のバトルとなっている。行動や選択によってゴーシュの力/命への執着が変化する仕組みや、クラスやスキルによる強化システムも特徴だろう。なお本作は、個人ゲーム開発者のだらねこ氏が制作。2022年5月より早期アクセス配信がおこなわれており、Steamのユーザーレビューでは記事執筆時点で404件中89%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。プレイヤーからは、ゲームブックやTRPG風の進行システムや雰囲気、ストーリーなどが評価されてきた。

今回のアップデートでは、本作の未完結ルートである「ベロニカ・コハクルート」に第3章が追加された。本作では、第2章で物語が大きく分岐。兎人の技師ミーシャと合流するか、呪いについて知るべく「翼の女」の元を目指すか、選択によって異なるシナリオが展開される。そのうち、ミーシャルートについては、2024年5月アップデートで終章までプレイ可能となっていた。今回はもう一つのルートである「ベロニカ・コハクルート」の続きが、ようやく遊べるようになったわけだ。

追加された第3章では、新しい状態異常や、敵の「カウンター」によってプレイヤーの攻撃時にQTEが生じるなど、新ルート用の新しい機能も登場。命の使い方についても、ミーシャルートとはまったく別の解釈で物語が進むそうだ。どんな物語が展開されるのだろうか。またアップデートでは、防御行動時のUIが変更。ガード可能な攻撃の際に矢印が表示されるようになり、状況がわかりやすくなっている。装備変更時の重量変化がわかりやすくなる改善などもおこなわれているようだ。

また本作では、次回のアップデートで正式リリースを迎えることが発表された。今回が早期アクセス配信中の最後の大型アップデート。時期は明かされていないものの、次回のコンテンツ追加では、「ベロニカ・コハクルート」の第4章と終了が追加予定となっている。本作では2022年の早期アクセス配信開始より、アップデートによってシナリオが追加されてきたが、次回のアップデートでついに両ルートが完結して正式リリースとなるわけだ。なおプレスリリースによると、本作は今回のアップデートによって、正式リリース版の80%が完成した状態になったとのこと。正式リリース時には、価格の変更も予定されているようだ。

『いのちのつかいかた』は、PC(Steam)向けに通常価格税込1780円で早期アクセス配信中。次回のアップデートにあわせて、正式リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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