極寒サバイバルゲーム『The Long Dark』突如無料ビジュアルアプデ配信。川霧や落石も実装、過酷な自然がより美しく“リアル”に
Hinterland Studioは5月28日、『The Long Dark』に向け、無料大型アップデートを配信した。同アプデは、本作のグラフィックを大幅に向上させる変更を中心に、数々の調整が加えられている。

Hinterland Studioは5月28日、極寒サバイバルゲーム『The Long Dark』に向けて無料大型アップデート「Visual Enhancements update」を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)で、海外向けにはコンソール版も展開中。ゲーム内は日本語表示に対応している。本アップデートは本作のビジュアルを大幅に向上させるもので、影や霧などの自然描写をリアルにするものだと謳われている。
『The Long Dark』は一人称視点のオープンワールド・サバイバルゲームだ。主人公はとある人物の頼みで荷物を運搬中、雪山に飛行機ごと墜落してしまう。プレイヤーは雪山という極寒の環境での生存を目指すこととなる。自然環境や野生生物がプレイヤーの命を奪おうと牙を向けてくるなか、サバイバルスキルを用いて生き延びていくのが本作の魅力となっている。本作は2014年にSteamにて早期アクセスが開始。10年以上もの歳月をかけて開発が進められてきた。

このたび配信された「Visual Enhancements update」は本作のビジュアルに様々な“深み”をもたらす内容となっている。アップデート告知トレイラーでは、描写のビフォーアフターが公開されている。まずColoured shadowの効果により、影の描写がよりリアルになっており、色合いに深みがもたらされているのが確認できる。またアンチエイリアシングの向上により、ゲーム内の物体が滑らかに表現されるようになったようだ。
さらに物体などの描写距離を独自に調整可能となった。これによりプレイヤーは遠方にある岩や大木などが描写され始める距離を選択できるようになり、プレイヤーのPCスペックに合わせた調整が可能となる。また、Surprise Effectという自然間環境ならではの“びっくり”演出も実装。突如頭の上から小石や雪が落ちてきたり、漏電した電流ケーブルから電気が流れたりなど、いつ発生するかわからない“リアル”な演出を楽しむことができる。これらのビジュアルアップデートは全プラットフォームに向けて配信されている。
ちなみに本アップデートはハイエンドシステム向けとのことで、コンソールアップデートにおいては、PS5/Xbox Series X|S向けの適用としているものの、一部のビジュアル強化アップデートは、PS4/Xbox One/Nintendo Switchにも適用されるという。

なお本アップデートには、ゲーム内の調整内容も含まれている。まずRuined Items(腐った食材)が調理に使用できるように仕様が戻されたようだ。公式パッチノートによると、腐った食材を料理に使えなくするように調整したところ、別の問題が複数浮上したとのこと。開発陣によると、より柔軟性のある対応が必要で、そのためには食材の腐食速度や動物が生肉に及ぼす反応など、大幅なリワークが必要となってしまうようだ。開発陣は現在エピソード5の開発に専念しているため、腐った食材の仕様を元に戻し、一旦メインストーリー開発に専念する旨が伝えられている。
またエンドコンテンツのレシピに必要なピーチ缶の腐食速度の調整、アイテムがマップ外に落下してしまう不具合の修正など、大規模な調整や修正が実施されている。そのため、気になる人は本作の公式パッチノート(英文)を確認されたい。
『The Long Dark』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中(海外向けにはPS/Xbox/Nintendo Switch版も展開中)。ストーリーの最後を飾るエピソード5の実装を控えており、今後の展開にも注目したい。