一大ゲームイベント「The Game Awards 2025」では“3分のトレイラー流すのに1億5000万円かかる”との報道。どんどん高額化か
明日配信を控えるゲームの祭典「The Game Awards 2025」ではトレイラーの配信料金が非常に高額であるとして、注目を集めている

日本時間では明日12月12日に配信を控えるゲームの祭典「The Game Awards 2025」。今年の本イベントでは「トレイラーの配信料金」が非常に高額であるとして、注目を集めている。
The Game Awardsは、その年に発売されたゲームなどを表彰する年末恒例の大型イベント。Game of the Yearをはじめとする各部門にノミネートされた作品の中から受賞作が発表されるほか、合間には新作ゲームの発表がおこなわれることでも知られる。
今年はThe Game Awards 2025として日本時間12月12日午前9時半からの開催が迫るなか、海外メディアKotakuが本アワード内でトレイラーを配信する際に必要な費用を報じている。同誌が2つの情報筋から得た情報として伝えるところによると、The Game Awards 2025では1分のトレイラーが最大45万ドル(約7000万円)、3分のトレイラーは100万ドル(約1億5000万円)以上かかるとのこと。またパブリッシング業界の別の2つの情報筋は今年の料金の詳細は知らないとしつつも、上述した金額は過去数年の相場として妥当だと証言しているという。

ちなみにThe Game Awards 2025のプロデューサーを務めるGeoff Keighley氏は、例年6月に実施される大型ゲームイベントSummer Game Festも手がけている。過去に海外メディアEsquireなどが報じたところでは、2024年の同イベントのライブショーケースにトレイラーを流すためには1分間で25万ドル(約3900万円)、2分半のトレイラーでは55万ドル(約8500万円)の費用が必要だったという(関連記事)。また同誌は、The Game Awards 2023でも同様の価格体系であったと伝えていた。つまり今年のThe Game Awards 2025では例年の大型イベントよりもKeighley氏主催の大型イベントより、さらに高額なトレイラー放映料が設定されている可能性がうかがえる。
なおThe Game Awardsは例年視聴回数が大きく増加し続けており、公式発表によると2024年は推計で1億5400万回にのぼるという。推計1億1800万回であったThe Game Awards 2023と比べて31%の増加となる。The Game Awards 2024はYouTube、Twitchのほか、中国ではBilibiliをはじめ13種類もの配信サービスでライブ配信され、中国における過去最高の視聴回数を記録したそうだ。
そうしたグローバルな注目度の高まりも、トレイラーの配信料金の引き上げに反映されているのだろう。ちなみにThe Game AwardsおよびSummer Game Festではサプライズ枠や、招待制の無料枠も設けられていることも伝えられている。とはいえそうした枠に選ばれなければ、基本的には配信枠を購入する方式なのだろう。オファー額や放映条件はタイトルやメーカーによって変化する側面もあるとみられ、この枠を確保するだけでもハードルは高いようである。
かねてより注目を浴びてきた、The Game AwardsやSummer Game Festにおけるトレイラーの配信料金の高額化。最近では各メーカーが独自にオンラインショーケースイベントを実施する例も増えているほか、インディーゲーム専門のショーケースイベント「The Triple-i Initiative」が発足したり、昨年には「The Game Awardsに参加するお金がない開発者向けゲームイベント」が開催されたりと(関連記事)、“棲み分け”も進んでいることがうかがえる。引き続きThe Game Awards中に配信されるトレイラーにおいては、広告予算の大きい大型タイトルの紹介が中心となりそうだ。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。




