崩壊した世界を列車で駆け、廃墟の駅を巡るサバイバルアクション『The Final Station』が本日発売
文明が崩壊したあとの世界で、列車で各地の駅を旅していく2Dサバイバルアクション『The Final Station』が本日発売された。弊誌でも以前にIndie Pickで取り上げたタイトルだ。
主なゲームプレイは2Dアクションのパートとシミュレーションパートを交互に切り替えながら進めていく構成となっている。2Dアクションパートでは廃墟と化した駅に降り、実体のしれない黒い影のような敵を退けながら探索していくことが主だ。生存者を探したり、列車に積み込む資源を集めたりしていくことの他に、残された手紙などを読むことでかつてこの場所にまだ人が住んでいたときに、ここでいったい何があったのかを知ることができる。シミュレーションパートでは列車が舞台となる。ここでは列車の燃料を補給し、設備を整えて次の駅へ向かう準備を整えていくのが主だ。また、これまでの廃墟の駅で出会った生存者たちと会話をしたり、空腹や体調を管理したりしていく。
2Dのドットで描かれるアクションや二頭身で描かれるキャラクターは『洞窟物語』を思わせる面もあるし、世界崩壊後に路線を通り、廃墟となった駅を巡りながら旅をしていくということではロシアの地下鉄を舞台にしたポストアポカリプスFPSの『Metro 2033』を思い起こさせる。また、厳しい状況のなかでさまざまな性格をもつ生存者たちと限られた物資をもとに生き延びていくという部分は、紛争のなかで生き抜いていく市民にスポットライトを当てたシミュレーションの『This War of Mine』に重なる。
近年のポストアポカリプスをテーマとした作品の流れや、サバイバルをテーマとしたゲームデザインの流れのなかでも『The Final Station』は優れた先行作品の要素をミックスし、独自のデザインとして仕上がっている。『The Final Station』はSteamにて1480円で販売中。