火を守り続ける2D荒廃世界サバイバル『The Ember Guardian』Steam向けに発表。拠点防衛と探索に役立つのは傭兵とトラップ、そして犬

インディーゲームデベロッパーのRatbit Gamesは3月21日、『The Ember Guardian』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年第4四半期リリース予定だ。
『The Ember Guardian』は横スクロールの戦略・シューティングゲームだ。プレイヤーは滅びゆく世界の生き残りである。夜が来るたびに押し寄せる敵を退け、最後の希望を象徴する残り火(Enber)を守ることを目的とする。夜が来るまでの間に探索や建築をおこない、さまざまな武器や施設などを開放。夜が来たら生き残るために戦い、また新しい一日を迎えるというのがゲームの大まかな流れとなっている。
探索では多様な環境の土地から資源を獲得することができる。トレイラーの映像から読み取れる範囲では、銃身や動物の角に見られる「青い光」はエネルギーを、「白い四角」は物質的な資源をそれぞれ表現しているものと思われる。残りのエネルギーが尽きて銃が撃てなくならないように気を配り、危険な屋外で夜を迎えてしまわぬように時間も気にしつつ探索するのだ。世界はすでに荒廃しきっているため、時には「白い四角」を使って橋などの構造物を復元しなければ進めない場所もあるようだ。

探索している間にわずかな生き残りと出会うこともあり、雇って武器を持たせれば一緒に戦ってくれる。トレイラーでは弓を射って戦ってくれる者、槍を突き出して先頭を進み盾となってくれる者、資源を回収して渡してくれる者が確認できる。未知の領域を探索する際も、危険な夜を乗り越える時も、心強い味方となってくれるだろう。
建築では「白い四角」を消費して、照明や防護柵、トラップなどを設置している様子が見受けられる。資源は探索範囲を広げるためだけでなく、防衛拠点の強化にも用いることができるようだ。さらに強化によって上位の建築物をアンロックする要素もある様子で、夜が来るまでの間に、拠点とその中心にある炎を守るための備えを可能な限り万全にするのが重要と思われる。

夜が来たら大量の敵が押し寄せてくる。本作に睡眠の概念があるのかどうかは不明だが、生き残るためには戦って退ける以外の道はない。事前の探索、雇用、建築、強化を通じた備えを頼りに、朝まで耐え忍ぶという点では、タワーディフェンス的な趣も感じられる。拠点の中心にある炎の光は、おそらく残された安全圏を示していると思われる。これを消されたら一巻の終わりとなるだろう。夜には炎で照らされている範囲内しか明るく表示されないが、燃料を焚べることでその範囲を広げることもできる。

これまでに説明してきたすべての場面で、頼りになる一匹の相棒が存在する。犬だ。犬はとても賢く、口笛ひとつで「一緒に付いてくる」「その場で待機する」を切り替えることができるようだ。戦闘の場面では逃げずに敵に向かって吠えている様子が確認できるため、人間よりも鋭い感覚を活かして敵の発見に役立ってくれるのだろう。どうやら犬の強化も存在するようで、強化によってもっと頼れる存在となるのかもしれない。犬の成長要素にも注目したい。

本作を手がけるRatbit Gamesはフランスを拠点とするJulien氏の個人ゲームデベロッパーだ。本作が同氏のインディーゲーム開発者としての初の作品になる。Youtubeチャンネルには過去にさまざまなオートバトラーゲームやダンジョン探索ゲームで試行錯誤してきた様子が記録されており、そうした経験は本作の探索と防衛戦といった要素にも活かされていると思われる。
『The Ember Guardian』はPC(Steam)向けに開発中。リリースは2025年第4四半期を予定している。