バックルーム脱出無料ホラーゲーム『The Backrooms Regret』次回大型アプデと共に有料化へ。新要素や変更てんこ盛りにつき、有料販売に切り替え

Noirwareは1月25日、無料配信中の『The Backrooms Regret』を有料化すると発表した。本作は、都市伝説をテーマとした一人称脱出ホラーだ。

パブリッシャーのNoirwareは1月25日、無料配信中の『The Backrooms Regret』を有料化すると発表した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)。有料となる時期は未定、価格は3.99ユーロとのこと。Steam基準にてユーロ円レートが反映された販売額となるだろう。ライブラリに追加しておけば、有料化後も遊ぶことが可能となっている。

『The Backrooms Regret』は都市伝説をテーマとした一人称脱出ホラーだ。舞台となるのは謎の空間・バックルーム(The Backrooms)。バックルームとは、海外フォーラム4chanに投稿された黄色い部屋の画像に、ユーザーがホラーめいた物語を付け加えていったことがきっかけで広まったネットミームだ(関連動画)。


本作でプレイヤーは、バックルームの原点となった黄色い壁に四角い蛍光灯が並ぶ迷路のような不気味な空間で目覚める。主人公デイビッド・キャンベルであること以外を思い出せず、この空間からの脱出を目指すことになる。空間内には謎解き要素や正体不明の怪物も登場し、ときには怪物からの追跡を振り切ることも必要だろう。なお、本作は今後配信予定の「パート1」の前日譚である「パート0:プロローグ」の位置付けとなっている。

本作は2024年7月25日に無料作品として配信開始。本稿執筆時点では66件のSteamレビューのうち68%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。レビューでは、リミナルスペースの雰囲気はおおむね好評を博しているものの、20分前後というプレイ時間の短さの指摘のほか、英語音声の実装を望む意見などが寄せられてきた。執筆時点では本作の音声はスペイン語のみの収録となっている。

そんな本作が1月25日の公式ニュースにより有料化されることが明らかになった。同ニュースでは、レビューからのフィードバックとして難易度、エリア、メカニクス、インターフェースに至るまで改善もしくは追加される大型アップデートが告知。また、英語音声や他言語テキストの追加、Steam Deck対応なども開発中とのことだ。これらの作業はリードデベロッパーであるÍker Queral氏がほぼ一人で担当しておりフルタイムの仕事ではないとのこと。こういった背景もあってか大型アップデートにともない、3.99ユーロへと有料化するようだ。さらに、時期は未定ながら大型アップデート配信日にはパート1についてのお知らせも予定されている。

この発表を受けて、本作のSteam同時接続人数は過去最高となる46人を記録(SteamDB)。母数は少ないながらも、有料化の発表をきっかけにプレイヤーが集まった格好だ。ちなみに、Steam開発者向けのドキュメントでは、「有料から無料」に変更する場合には1か月以上前の告知が明記されている(Steamworks)。一方で「無料から有料」に変更する場合には、既存ユーザーに不利益が生じないためか告知に関する記載はない。つまり、時期未定とされつついきなり有料化されることもありえるため、本作に興味のある方は今のうちに入手をするのがよさそうだ。

『The Backrooms Regret』はPC(Steam)向けに無料配信中。有料となる時期は未定。有料化後は、3.99ユーロ(約630円)で販売予定だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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