言語解読・お薬調合ゲーム『トルービズの秘薬師』Steam版11月7日配信へ。「架空古代語」を解読し、患者のためにお薬調合

kinjo氏は10月21日、『トルービズの秘薬師』Steam版を11月7日にリリースすると発表。本作はフリーゲームとしてリリースされた作品だが、Steam向けにパワーアップして登場するようだ。

個人ゲーム開発者のkinjo氏は10月21日、『トルービズの秘薬師』Steam版を11月7日にリリースすると告知した。発表にあわせて、Steamストアページが公開。Steam版では、フリーゲーム版よりもパワーアップしたゲームプレイが待ち受けているようだ。

『トルービズの秘薬師』は、古代語の説明書を読み解いて患者のために薬を調合する架空言語解読パズルゲームである。本作で主人公は、中央都市薬局にて薬師として働いていた。ある日主人公は人事異動通知書により、トールビズ地方薬局での10日間の薬師勤務を命じられる。しかしトールビズ地方薬局では、未だ古代薬師釜が稼働中。古代薬師釜を扱うには、古代語の解読が必要であった。古代語を解読しながら薬を調合する、言語解読と調合の10日間が繰り広げられる。

本作でプレイヤーは、古代薬師釜を用いて薬を調合していく。トールビズ地方薬局には、毎日さまざまな症状を抱えた患者たちがやってくる。患者たちの症状にあわせた薬を調合して、薬師としての務めを果たす。ただしプレイヤーはもちろん、主人公にも古代薬師釜の使用方法は不明。たとえば、熱を出している患者のために解熱薬を作りたくても、どうやって作ればいいのかわからない。

そこで本作では、古代語で書かれた古代薬師釜の説明書を解読する。説明書には、古代薬師釜を用いた薬の調合方法や症状の種類、処方のヒントなどが記されている。登場する多数のアイコンや推理などによって、古代語の説明書を解読することで、薬を調合していくわけだ。

古代語に対しては、単語ごとに翻訳が手動で入力可能。時には患者を使って薬を試しながら、薬や言語の解読を進めていくという。要素としてはマルチエンディングを採用。治療の結果次第で、複数のエンディングへと分岐する。周回時には情報を引き継いでプレイできるなど、カジュアルな架空言語解読が待ち受けているようだ。

本作は、個人ゲーム開発者のkinjo氏が手がけている。過去作としては、四則演算通電パズルゲーム『Electrogical』の早期アクセス配信を2024年11月にスタート。記事執筆時点では、Steamのユーザーレビュー59件中93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。また同氏は、ほかにもゲームジャムの参加作品などを多数公開してきた。

本作『トルービズの秘薬師』は、kinjo氏とむじ氏が2022年9月にUnity1週間ゲームジャム(お題「ためる」)の参加作として公開した作品だ。今回のSteam版ではスクリーンショットや説明文などを見る限り、ゲームジャム版では3日間だった勤務期間が、10日間へと変更。一部表現の変更や、マルチエンディング対応などもおこなわれているようだ。ゲームジャム版よりも、長期間の言語解読と薬師業務が待っているのだろう。なおSteam版では、むじ氏がグラフィック全般を担当しているそうだ。

『トルービズの秘薬師』Steam版は、11月7日10時にリリース予定。ゲームジャム版はunityroomにて公開中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 3065