マルチ対応・街づくりカードゲーム『TerraScape』正式リリース。5つのバイオームや新デッキなど追加要素てんこ盛りの大型アプデでプレイヤーも集まる


パブリッシャーのStray FawnとINSTINCT3は7月17日、Bitfall Studiosが手がける『TerraScape』を正式リリースした。リリースにあわせて、5つの新バイオームなどが追加された無料大型アップデートが配信。プレイヤーも集まる賑わいを見せている。

『TerraScape』はカードを使用して都市を築いていくパズルゲームだ。対戦および協力形式のマルチプレイに対応している。プレイヤーはデッキからカードをドローしながらマップに建築物を配置し、施設の組み合わせによってスコアを稼いでいく。

ゲームは六角形のタイルが敷き詰められたマップにて進行。プレイヤーはテーマごとにさまざまな建築物が用意されたデッキからカードを引き、施設を建てていく。たとえばゲーム開始時点では、基本的な食べ物デッキが利用可能。同デッキには採集小屋や小麦畑といったカードが含まれている。建築物は近くの建物によってスコアを産出し、たとえば採集小屋であればベリーの茂みなどの隣に配置することで高いスコアを得られる。

スコアを稼いでいくと新たなカードやデッキがアンロックされていき、より高いスコアを狙えるようになる。カードをドローする際は、すでにアンロックしている好きなデッキから選んでカードを引くことが可能。また、特定の施設を隣り合って配置することで建築物が合体し、ボーナスが得られるといった要素も存在する。マップの地形や、すでに配置した建築物とのシナジーを考えつつカードをドローし、ハイスコアを目指してマップに建物を敷きつめていく。

本作は2023年4月より早期アクセス配信がおこなわれていた。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約610件中88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビュー内容では本作のゲームプレイを『Dorfromantik』『ISLANDERS』といった作品になぞらえつつ、適度に頭を使いリラックスして楽しめるゲームとして評価する声が見られる。


そんな本作が今回7月17日に正式リリースされた。正式リリースにともなっておこなわれたアップデートでは、まず5つの新たなバイオームが追加。沼地や荒野などが追加されており、それぞれの環境に合った異なるカード戦略が求められるようだ。また13種類の建築物と3種類の合体建築物、3種類のデッキなども追加されている。またゲームバランスについては根本から見直され、既存のデッキ内容についても見直しがされているという。シナリオモードについてもリワークが施されたとのことで、新たなシナリオも追加されている。

また正式リリースを受けて、本作の同時接続プレイヤー数も急上昇を見せている。SteamDBによると、これまでは数十人程度で推移していたところ、正式リリースされると一気に数字を伸ばし、直近のピークで約1300人を記録。これまでのピークだった約350人を大きく更新する勢いを見せている。また連日ピーク時の数字が増えており、今後さらに記録を伸ばす可能性もありそうだ。なお開発元のBitfall StudiosはSteamの本作ニュースにて、正式リリース後も本作の開発は続けていくとしている。本作の今後のさらなる発展も期待されるところだ。

『TerraScape』はPC(Steam/GOG.com)向けに配信中だ。価格は税込1700円。現在各ストアで30%オフのセールがおこなわれており、Steamでは7月31日まで税込1190円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。