自然再生シム『Terra Nil』初の無料大型アプデで「動物が勝手に現れる」システム実装。さらに新ミッションや建造物など追加要素いろいろ

 

パブリッシャーのDevolver Digitalは6月25日、Free LivesとClockwork Acornが手がける『Terra Nil』に向けて、無料大型アップデート「VIta Nova」を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/Nintendo Switchで、またNetflix会員向けにiOS/Androidでも配信されている。アプデでは動物関連のシステムが一新され、新たに5つのミッションが追加されるなど多くの追加・変更がおこなわれている。

『Terra Nil』は”逆”都市開発を標榜する、環境シミュレーションゲームだ。プレイヤーはエコ技術を活用して汚染された大地を浄化。美しい自然を再生して生態系を復活させる。


ゲームプレイでは、自動生成される汚染広がるマップにて、さまざまな施設を建てて汚染を浄化していく。施設の稼働に必要な電力は、風力タービンなどエコな技術を活用して生産。施設を活用して土地や水を浄化していくと資源が手に入り、新たな施設の建設に利用できる。使える電力や資源の量を考慮しつつ、緑化を進めていくことになる。

また本作にはさまざまなバイオームが用意。マップの気温や湿度も考慮しつつ、環境を整備することが求められる。環境が整うと動物たちも繁栄し、やがて豊かな自然が形成される。そうして課された目標を達成し、緑化が完了したら、最終段階としてこれまで設置した施設をすべて撤去。人間の手を離れても持続できる手つかずの自然を残し、次のマップに向かう。

そんな本作に向けて、今回初となる大型アップデート「VIta Nova」が無料配信された。アプデでは動物関連のシステムが一新。これまではプレイヤーが手動で動物を連れてきていたところ、環境を整えれば自動でマップ外から現れるように変更された。より自然なかたちで生態系が復活していくさまを描くための変更とのことで、プレイヤーはやって来た動物たちがより快適に暮らせるように、さらに環境を整備していく必要があるそうだ。また新たに5つのミッションが追加されており、新バイオームも2種類が登場。3Dのワールドマップが導入されたほか、建築物や動物の種類なども追加されている。

 


また開発元のFree LivesはSteamの本作公式ニュースにて、本作の開発状況について報告。それによると、本作の開発チームはもともと二名で運営されており、ふたりは3年半に渡って本作の開発を続けて疲れ切っていたため、リリース後は休養を取る必要があったという。またリリース前にはスタジオ内の別のチームが開発に参加していたが、発売後はスタッフたちが別のプロジェクトに異動してしまったとのこと。2023年3月のリリースからこれまで、本作に大型アプデがなされてこなかったのは、そうした事情もあったようだ。

また開発元によると、今後も本作のサポートを続けるため、新たにClockwork Acornとチームを組むことにしたとのこと。今後はFree Livesのオリジナルスタッフが監督しつつ、主にClockwork Acornが本作の開発をおこなう体制となるという。すでに次のアップデートに向けての取り組みは始まっているとのことで、今後はより頻繁なアプデが期待できそうである。

『Terra Nil』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/Nintendo Switch向けに配信中。Steamでは6月28日まで、定価2800円の40%オフとなる1680円で販売中だ(いずれも税込)。またNetflix会員向けにはiOS/Android版が無料配信されている。

【UPDATE 2024/6/25 19:10】
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