Fire Hose Gamesは11月8日、『Techtonica』についてv1.0アップデートを実施し正式リリースした。本作はPC(Steam)/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中で、PC/Xbox Game Pass向けにも提供中だ。最大4人でのマルチプレイに対応し、ゲーム内は日本語に対応している。
『Techtonica』は、地球外惑星Calyxの地底を舞台とした工場自動化シミュレーションゲームだ。プレイヤーは、Calyxに降り立った惑星調査員「グラウンドブレイカー」のひとりとなる。冷凍睡眠から目を覚ましたプレイヤーは、原因不明の災害によって停止してしまった管理システムを復旧するべく、資源採掘と部品製造を自動化して地底に工場を建設していく。
今回の正式リリースでは、ワールド内に新たなバイオーム「砂漠(The Desert)」が追加され、探索領域がさらに拡大。また、メインストーリーも進展し、正式リリースと同時にひとまずの完結をむかえるとのこと。岩石や鉱物、地下水脈の流れていたこれまでの地底から一変して、新バイオームは膨大な砂に覆われ、全くの別世界が広がっている。これに伴い、多数の新要素も加わっている。
まず、新バイオームを覆う砂を除去する設備の排砂ポンプ、新素材のセサマイトや金鉱石に関する製造レシピが実装されている。また、既存の設備には上位モデルが多数登場。その一部としては、性能の向上したプランター/コンテナMK II、脱穀機を上回る効率のクラッシャー(圧砕機)やロングスタックフィルターインサーターなどが存在する。新たなクラフト要素の登場で製造ラインがさらに発展していくだろう。
ゲームの進行フローについても先行アクセス期間中の内容から大きな変更がなされている。これまでの本作では、新たな生産ターミナル(拠点)へと進む際、地形をガリガリと掘り進み、地続きで開通していく流れが基本となっていた。この工程が正式リリースと共に刷新され、一部の生産ターミナル付近には新たな建築物として貨物エレベーターが登場。崩落により稼働不能な状態で埋設されているため、そこへ新クラフトアイテム「削岩機ビット」を供給・復旧することが、メインタスクに加わったようだ。災害により塞がれてしまったエレベーターの移動経路を、ドリルビットで再び開通させていくようなイメージだろう。
この他、既存のシステムにも多数のバランス調整が加わっている。全体としては、これまでのゲームプレイであまりにコストパフォーマンスが高かった設備に対する下方修正が多く見受けられる。一方、クラフトの要となる製造機Mk-2に関しては大きな上方修正を受け、自動製造させた場合の排出アイテム数が2から4へと倍増。序盤以降に解禁される高性能設備のパフォーマンスをより際立たせ、ゲーム進行にメリハリをつける意図のバランス調整なのかもしれない。そのほか具体的な調整内容については、公式のパッチノート(英語)を参照されたい。
なお、全般的なUIのブラッシュアップ、探知機など一部ユーティリティツールの機能改良など、QoL面にも手が加えられている模様。中でも特筆すべき変更は、本作の技術解禁用オブジェクト「リサーチコア」の上位モデル追加と、サイズ縮小化だ。
地形がボクセル単位で扱われる本作において、従来のリサーチコアのサイズは2×2マス。オブジェクトとして設置することで技術解禁用のポイントが加算されるため、ゲームが進むにつれ地底を埋め尽くしていく、悩ましい要素でもあった。これが1×1マスへと劇的に縮小されたことにより、今後はより広々とした製造ラインを構築できるだろう。
ちなみに、筆者のこれまでのプレイ経験上、ある地点をひたすら下まで掘り進めてからリサーチコア専用の地下空間を確保してしまうのがオススメだ。地底を彩る発光植物を伐採せずに研究を進行可能で、画面内の描画オブジェクト数も抑えることができる。この情報がこれから本作をプレイする人の一助になれば幸いである。
『Techtonica』はPC(Steam)/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。PC/Xbox Game Pass向けにも提供中だ。Steamでは11月19日までセールを実施中で、定価の34%オフとなる税込2244円で購入可能となっている。またXbox向けにもセールが実施中で、税込2275円で購入が可能だ。