【UPDATE】崩れゆく海中施設からの脱出劇。古代生物が迫るVRサバイバルホラー『Syren』のティザー映像が公開

Hammerhead Interactiveは10月24日、VR対応のサバイバルホラー『Syren』のティザートレイラーを公開した。対象プラットフォームはPlayStation VRのほか、Oculus Rift/Steam VRとなっている。リリース予定日は公開されておらず、ティザートレイラー内で「Coming Soon(近日公開)」とだけ表記されている。

【UPDATE 2016/11/10 18:45】先日のティザー映像に続き、VR対応のサバイバルホラー『Syren』について新たなトレイラー映像が公開された。前回のティザー映像では姿を現さなかった古代生物の「Syren」と思わしきクリーチャーが確認できる。いや、実験体にされた「Syren」と人間の交配種というべきか。

今回のトレイラー映像から判断するに、公式サイトのゲーム説明文に記載されているステルス要素の一環として、物を投げてクリーチャーを誘導するゲームプレイが含まれるようだ。一人称視点のガン・シューティングも確認できる。海中研究所からの脱出という設定上、トレイラー映像のほとんどは施設内と思わしき場所で展開されるが、映像の後半では海中に沈んだ古代遺跡と思わしきロケーションが現れる。はたしてその先では何が待ち構えているのだろうか。

本作ではUnreal Engine 4を駆使したライティングと生活感の無いオブジェクトの数々により、人間の暖かさを感じさせない冷たい空間が生み出されている。これは「海中研究所内での孤立」という設定にリアリティをもたらす上で必要な要素といえるだろう。舞台は違えど地上から遠く離れた無機質なインドア環境で孤立し、得体の知れない生命体と対峙する点では『Alien: Isolation』を彷彿とさせるが、「Syren」のクリーチャーデザインと動きは未完成のように思える。これはまだ開発がアルファ段階だからだろう。

『Syren』のリリース時期はトレーラー公開後も未定。公式サイトではコンセプトアートや開発中のアセットが公開されはじめているため、今後も新しい情報が入り次第お伝えしていきたい。

【原文 2016/10/25 19:41】 Hammerhead Interactiveは10月24日、VR対応のサバイバルホラー『Syren』のティザートレイラーを公開した。対象プラットフォームはPlayStation VRのほか、Oculus Rift/Steam VRとなっている。リリース予定日は公開されておらず、ティザートレイラー内で「Coming Soon(近日公開)」とだけ表記されている。

かつて「Syrens」という古代生物が生息したという失われた海中都市。遺伝子改造で人類を進化させる優生学の研究にとらわれた一人の科学者が、伝説の生命体「Syrens」を蘇らせるべく、遺跡となった都市の上に海中研究所を建設し、実験を進めていた。だが突如訪れたアクシデントにより施設は崩壊間近。研究は中断され、原子炉は臨界状態にある。プレイヤーが操作する主人公が目を覚ますと、研究所はいまにも水圧に押しつぶされそうになっている。避難するために残された時間はわずか。施設の人間は皆亡くなってしまったが、あなたは決して一人ではない。そう、実験体のいくつかが試験管から解き放たれたのだ。

今回公開されたティザートレイラーにはゲームプレイ映像が含まれておらず、得られた情報は少ないが、「Syrens」から身を隠すステルス要素と、施設の先に進むために解くパズル要素が合わさったサバイバルホラーになるという。また、ティザー動画を見る限りでは、近未来SFチックな作風になりそうだ。水中を泳ぐ人魚のような姿は、ギリシア神話に登場する半人半魚のセイレーンがもとになっているのであろう。神話上の設定をどこまで持ち込むのか気になるところ。

『Syren』を制作しているHammerhead Interactiveは、ゲームにとどまらず映像やアプリケーションなど広範囲のVRコンテンツを扱っている英国のプロダクションスタジオだ。これまでにVR短編フィルムの「ABE VR」や、VR映像体験コンテンツ「Star Wars VR」「Thunderhead」など、Unreal EngineによるハイクオリティなVRコンテンツを次々と世に出してきた。同社は2014年に設立したばかりだが、VR分野において着実に注目を集めつつある。『Syren』においても上記のコンテンツと同様の映像美が期待できるのはもちろんのこと、映像とは異なるゲームというメディアで、どのようなインタラクティブな体験を届けてくれるのか、さらなる続報を待ちたい。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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