『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』目隠しRTA手順チャートを走者が公開、猛烈に長い。「覚えられる気がしない」との声集まる

任天堂の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』について、目隠しをした状態で最速クリアを目指すRTA走者が、完走までに必要な動作一覧を記したメモを公開。その長大さが話題となっている。

任天堂の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』について、目隠しをした状態で最速クリアを目指すRTA走者が、完走までに必要な動作一覧を記したメモを公開。その長大さが話題となっている。海外メディアGamesRadar+が報じている。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに2023年5月に発売されたアクションアドベンチャーゲームだ。本作では、ハイラルの地にて天変地異が発生。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。

そしてSpeedrun(スピードラン)とは、日本ではRTA(リアルタイムアタック)とも呼ばれる、ゲームクリアなどの目標を達成するまでの時間を競う競技だ。スピードランの対象であるゲームのレギュレーション、世界記録ランキングなどはSpeedrun.comなどの集計サイトで確認することができる。


そうしたスピードランには、さまざまなルール(カテゴリ)が存在。たとえば「Blindfolded」は、本作を目隠しした状態でクリアするカテゴリだ。今回、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の目隠しRTAなどをおこなっている走者のPointCrow氏が、目隠しクリアまでのチャート(手順表)を公開し話題となっている。

PointCrow氏は、目隠ししつつ最速でガノンドロフを倒してエンディングを迎える「Blindfolded Any%」に挑戦する走者。6月7日には3時間切りを達成し、2時間48分51秒の記録を残していた。また同氏は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で「歩行禁止」の縛りを設けてプレイし、クリアするなど、変わったプレイを好むプレイヤーのようだ。

PointCrow氏は7月11日、X上に『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』“目隠しクリア”用のチャートを公開した。このチャートのベースとなったのは、同氏と同じく目隠しカテゴリをプレイし、現在の世界記録・1時間5分49秒を保持するCrystalSaver氏のルートとのこと。そこにPointCrow氏が、別の走者であるLivi_LaDouceur氏の手法なども盛り込み調整を加えたそうだ。


巨大な画像のなかにぎっしりと詰め込まれたメモには、移動やアクションの回数などが事細かに記されている。このメモに従ってプレイしていけば、理論上目隠しをしたままでクリアできるようだ。しかし、チャートを再現するだけでも非凡な粘り強さが必要であることがよくわかる資料となっている。上述の投稿には、「まるで科学の授業のノートに見える」など、手順のあまりの長大さに恐れをなす反応が散見される。

PointCrow氏は上述のチャート公開と同日に、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』目隠しRTAをいかにして成功させたかの解説動画を公開している。同氏は、空間や動きが数字や文字、色などと連動して感じられる共感覚を持ち合わせているのだという。そのため目隠しをしてプレイする際のルートが、文字などの情報ではなく、感覚として理解できており、そのため本作の目隠しスピードランのルートなども、頭の中で、どう動くのか色づけられているような感じなのだという。

Image Credit: PointCrow on YouTube


目隠しクリアに興味のある人は、公開されたチャートや動画を参考にプレイしてみるのもいいだろう。なお、現在の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』目隠しAny%カテゴリでは、前述のCrystalSaver氏の世界記録のほか、複数名が1時間台クリアの記録を保持している。共感覚というアドバンテージをもつPointCrow氏を凌駕する超人たちが存在するわけだ。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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