武器が“スーパーボール”なFPS『Sydless』発表。ところ構わず跳ね回るボールを打って飛ばして敵を一掃
Opia Gamesは日本時間5月29日、シングルプレイヤー向けFPS『Sydless』を発表。Steam向けに2026年リリース予定だ。

ゲームデベロッパーのOpia Gamesは日本時間5月29日、シングルプレイヤー向けFPS『Sydless』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリースは2026年となる見込み。
『Sydless』は激しくバウンドするボールで戦うFPSである。プレイヤーが唯一使うことができる武器はバウンドするボールだ。ボールをパンチするごとに、ボールはどんどん速くなっていく。右手にボールをキャッチして、弾くようにして射出したら、床・壁・天井を激しくバウンドしてあたりの敵を一掃する強烈な武器となる。主人公は、とあるバーガーショップの店員Diego。ある日、突然店内は歪んだ異空間となってしまい、プレイヤーはDiegoとして店からの脱出を目指すことになる。

プレイヤーが操るDiegoは、この異空間でバウンドするボールを操る特殊能力を獲得するようだ。バウンドするボールを駆使して敵をなぎ倒し、脱出する方法を探すことになる。ゲームを進行するにつれて新しい能力も獲得できるとのこと。トレイラーの映像では、ゆっくり飛んでいくボールを射出して空中で静止させた後、その位置へ飛ぶように移動している様子や、敵から飛んでくるボールをバリアのような能力で弾き返している様子を確認できる。
ファストフード店をベースとした異空間は、壁や天井がいっぱいあるため、バウンドするボールを武器とするには絶好の場所である。狭い場所で射出すれば同じ場所で激しくバウンドして敵を一掃できるほか、前述の移動能力で空中に飛び上がってから射出すれば床や天井をバウンドして予測不能なほどの広範囲を攻撃できそうだ。

ゲームの舞台が異空間となったバーガーショップということもあり、戦闘が発生するステージ内にはテーブルや椅子が存在。ファストフード店の内装を彷彿とさせるもので溢れている。ボールを射出すれば、ところ狭しとバウンドするため、各種オブジェクトをふっ飛ばす爽快感も得られるだろう。
なお、異空間となったためか、壁は紫色の液体のようなもので汚れており、店内にいたはずの客は襲いかかってくる化け物に変わってしまっている。扉を抜けるとまた次の異空間が現れるといった様相を呈しており、簡単に脱出できるものではなさそうだ。店が異空間となった事件を追っていると思われる防護服を着た謎の人々や、防護服を着た人間を何人も取り込んだドロドロの大きな怪物も見受けられる。ハイスピードで爽快なバトルの一方で、どういったストーリーが展開されるかにも注目だ。


本作を手がけるOpia Gamesはフランスに拠点を置くインディーゲームデベロッパーだ。過去にはSteamで、剣そのものを操作して旅をする3Dアクションゲーム『The Lone Blade』をリリースしている。『The Lone Blade』は好評を博しつつも、「操作の難しさ」が指摘されていた。その指摘を活かし、操作としてはFPSをもとにした『Sydless』の誕生につながったのかもしれない。とはいえ、銃を撃つのではなく、本作はバウンドするボールで戦うというユニークなスタイルを取っており、既存のジャンルにひとひねり加えるという同スタジオの持ち味は継承しているものとみられる。
『Sydless』はPC(Steam)向けに開発中。リリースは2026年の予定となっている。