生命力掌握サバイバル『Verdant』発表。緑に飲まれた終末自然世界で、命を奪ったり与えたり

Megabit Publishingは12月10日、Tiny Roarが手がけるサバイバルADV『Verdant』を発表した。

パブリッシャーのMegabit Publishingは12月10日、Tiny Roarが手がけるサバイバルADV『Verdant』を発表した。対応コンソールはPC(Steam)。発売時期は未定。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Verdant』は、戦争によって姿を変えたポストアポカリプス世界を舞台にしたサバイバルADVだ。変異した植物や動物が街を覆い、人類の文明は1980年代から進展していない。そんな世界で、主人公Sproutは、“奇跡的な感染”によって自然から生命エッセンスを奪うことも与えることもできる特異な力を抱え、食糧や資源を求めて旅路へ踏み出すことになる。

ゲームプレイでは、生命エッセンスを用いた選択が進行に影響を与える。たとえば鹿から生命力を吸収して自身を癒すか、そのエッセンスを使って川を浄化するかなど、プレイヤーは状況に応じて判断を下す必要がある。また探索面では、変異した植物や動物が支配する土地を歩きながら、散在する断片的な手がかりを拾い集めていくことになる。戦争後に世界がどう変わったのか、そしてSprout自身がこの世界でどのような役割を担うのか。そうした謎に少しずつ触れていく過程も見どころとなりそうだ。

こうした探索と選択の積み重ねは、同時に本作のサバイバル面とも地続きになっている。主人公は火力が乏しく、正面からの戦闘よりもそれを回避する立ち回りの巧さが求められる。同時に空腹・水分・睡眠の管理も重要で、腹の音が野生動物を引き寄せたり、疲労により視界がゆがんだりなど、Sproutの身体の状態がさまざまな影響を及ぼすようだ。従来のHUD表示を減らし、身体感覚を通じて状況を伝える設計について、開発側は“没入感を高めるための試み”としている。身体の変調がどこまでプレイ体験に影響を及ぼすのか、環境との相互作用がどのように立ち上がってくるのかも注目点となるだろう。

本作を開発するTiny Roarは、ドイツ・ハンブルクに拠点を置くスタジオである。想像力を刺激する世界づくりや遊び心のある仕掛けを得意とし、誰でも入りやすい遊びを追求してきた。今回の『Verdant』にも、そうした同スタジオが重んじてきた“親しみやすさと物語性の両立”をあわせ持つ作風が色濃く反映されているように見える。

パブリッシングを担当するMegabit PublishingはAonic傘下のブランドで、インディー作品の支援に注力している。同社は水上飛行機を軸にしたADV『Lou’s Lagoon』やPvPvEマルチプレイヤーステルスゲーム『Thick as Thieves』など、複数タイトルのプロジェクトを手がけてきた。

『Verdant』はPC(Steam)向けに配信予定。ストアページでは日本語インターフェイスおよび字幕への対応が案内されている。

Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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