人気極寒サバイバル『The Long Dark』ストーリー最終章、いよいよ来年3月末に実装へ。延期され続けた「エピソード5」がついに本当に来る
Hinterland Studioは11月26日、『The Long Dark』のストーリーモードの最終エピソードとなる「The Light at the End of All Things」を2026年3月31日にリリースすると発表した。

デベロッパーのHinterland Studioは11月26日、『The Long Dark』のストーリーモードの最終エピソードとなる「The Light at the End of All Things」を2026年3月31日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。
『The Long Dark』は一人称視点の極寒世界サバイバルゲームである。本作は3つのゲームモードに分けられる。死んだら即終了となる「サバイバルモード」、ストーリーモードにあたる「WINTERMUTE」、想定プレイ時間1〜3時間ほどで特定の目的の達成を目指す「チャレンジモード」だ。いずれのモードでも体温管理やカロリー消費、疲労、負傷や病気といった各種ステータスに気を配りつつ、過酷な自然環境や野生動物などの脅威に対抗しなければならない。
WINTERMUTEの主人公は、小型飛行機のパイロットであるウィリアム・マッケンジー。客としてやってきた元妻アストリッド・グリーンウッドを乗せてフライト中、突然の閃光が空で観測され、飛行機はカナダ北部の山中に墜落してしまう。プレイヤーはウィリアムとして生き延びつつ、離れ離れになったアストリッドを探すことになる(第1エピソード)。

今回、2017年8月の本作発売から実に8年以上もの期間を経て、ついにWINTERMUTEの最後を飾るエピソードのリリース日が発表された。これまでエピソード5のリリース時期については、何度も繰り返し延期が伝えられてきた。今年4月の開発日記では「2025年末までにリリース」とされていたが、またしても延期となったかたち。ただし、具体的な日付が示されたのは今回が初めてのことである。
リリース時期の延期とリリース予定日を知らせる告知では、再度の延期の理由が語られている。エピソード5のコンテンツは大部分が完成しているものの、映像やサウンドの仕上げを年内に間に合わせるのは不可能だったとのこと。そのためさらに2か月の開発期間を設け、最終的な仕上げと最適化、バグ修正などをおこなうようだ。エピソード5のトレイラーの最後の部分では「THE END IS NEAR(終わりは近い)」とテロップが出る。物語の完結とも、世界の終末とも、長きに渡った開発の完了とも読める、何重もの意味が込められているものと思われる。


なお本作のSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で10万件を超えており、そのうち90%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。本作はひとつひとつの判断が命取りとなるようなシビアなサバイバル体験や、サウンドやグラフィックによる没入感を味わえる作品だ。レビューでもそんなリアルなサバイバルを楽しんでいる声が多い。一部の不評レビューには、エピソード5の度重なる延期を指摘する声が多く見られる。高い評価を受けつつも、ストーリー完結までの開発が長期化したことへの不満も寄せられていた格好だ。
ちなみに本作を開発しているHinterland Studioは、本作の続編にあたる『BLACKFROST: The Long Dark 2』の早期アクセス配信を2026年中に開始することを予定している(関連記事)。本作が完結していない中で続編が発表されたことも、不評レビューにつながった背景となっているかもしれない。そうした中でようやくお披露目となるエピソード5がプレイヤーの期待に答えられるかどうかや、今後の『BLACKFROST: The Long Dark 2』の動向にも注目したい。
『The Long Dark』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中だ(海外ではPS5/PS4/Xbox Series X|S向けにも展開中)。




